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有酸素運動を続けると乳がんリスクが低下

キーワード: 二少(少食・少酒) がん 「無煙」喫煙は万病の元 三多(多動・多休・多接)

 適度な有酸素運動を続けると、女性ホルモンの代謝に変化が生じ、乳がんの発症が減少するという研究を、米ミネソタ大学が発表された。

 多くの研究で、運動を習慣として行っている女性は、そうでない女性より乳がんを発症するリスクが低いことが示されている。ウォーキングなどの中強度の運動や、ジョギングやエアロビクスなどの高強度の運動を、週に3〜4時間続けることで、乳がんリスクを軽減できる。

 運動には、免疫機能を改善したり、体脂肪を減らして、エストロゲン濃度を下げ、乳がんを予防する可能性があると考えられている。しかし、そのメカニズムはあきらかにされていない。

 そこで今回、ミネソタ大学のミンディー カーザー氏(食料・栄養学)らは、乳がんのリスクと関わりのある女性ホルモンの一種エストロゲンの代謝に、運動がどのような影響を与えるかを調べる実験を行った。

 研究には、運動習慣のない若い女性391人が参加した。全員が座って生活することの多い女性で、月経は正常だった。参加者は運動を行う群と対照群の2つのグループに分けられた。

 運動を行うグループの女性には、1回30分間の有酸素運動を週に5回のペースで、16週間行ってもらった。運動は、ウォーキングやランニングのできるトレッドミル、階段上りを行えるステッパー、全身トレーニングが可能なエリプティカルなどのフィットネス器具を用いて行われた。

 中程度から活発な運動を行うように指示する一方で、運動中の最大心拍数が同程度になるように調整した。一方、対照群の女性には、ふだん通りに過ごしてもらった。

 実験開始前と終了時のそれぞれ3日間、参加者の尿を採取した。「液体クロマトグラフ-タンデム質量分析法」という検出感度の高い最先端の方法を用いて、採取した尿に含まれるエストロゲンE1、E2、E3およびその9種類の代謝産物の量を計測した。

 計測の結果、有酸素運動を行ったグループでは、代謝産物のうち「2-OHE1(2-ヒドロキシエストロン)」が多く、「16alpha-OHE1(16アルファ-ヒドロキシエストロン)」が少なくなっていることがわかった。一方、対照群では変化がみられなかった。

 カーザー博士によると、これまでの研究により、2-OHE1が多く、16alpha-OHE1が少ないと、乳がんのリスクが下がることがわかっているという。

 「これまでにも、運動によって免疫機能を改善したり、体脂肪を減らし、心臓の状態が改善することは知られていました。研究では、エストロゲンの代謝にも変化が起き、乳がんを予防する効果があることも分かりました」とカーザー氏は述べている。

 カーザー氏は現在、ペンシルバニア大学の研究者らと協力し、乳がんリスクの高い女性に関しても同様の実験を行っている。

Exercise-related Changes in Estrogen Metabolism May Lower Breast Cancer Risk(米国がん学会 2013年5月7日)

(Terahata)

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