一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病とその予防
主な生活習慣病
ニュース

家族で健康に取り組むと効果的 子供との対話がカギ

キーワード: 高血圧 二少(少食・少酒) 糖尿病 「無煙」喫煙は万病の元 三多(多動・多休・多接) 抗加齢(アンチエイジング) 食生活 身体活動・運動不足

 健康的な食事と運動の習慣は家庭で育まれる――親が健康に対して高い関心をもっていて、子供とよく会話をしている家庭では、子供も健康的である傾向が強いという2件の研究が発表された。健康対策は家庭で取り組むのが効果的であることを裏付ける結果になった。
親の生活スタイルが子供に大きな影響をもたらす
 1件目は米デューク大学の研究で、2〜5歳の子供190人とその母親を対象に調査した。

 「肥満を引き起こす環境は、身近な住環境、食品産業の課税やメディアの広告活動、地域の保健政策などのさまざまな要素が関わっていますが、子供にとって家庭環境はとりわけ影響力が強いとみられます」と、デューク大学のトルルス オストビー教授(コミュニケーション・家庭医学)は言う。

 オストビー教授らは、2〜5歳の肥満または過体重の子供190人とその母親を対象に食事調査と、加速度計を用いた身体活動状況調査を行った。

 母親に対しては追加の質問をし、食事や運動に対する家庭の考え方や、健康的な食品の調達のしやすさ、家の周囲に運動できる環境が整っているか、食事や運動面で子どもの良いお手本になっているかどうかを訊ねた。

 その結果、母親が健康的な食事を好み、運動を習慣として行っている家庭では、子供の食生活も健康的で、よく運動をしていることがあきらかになった。

 特に食事への影響は大きく、家族がそろっと食事をする頻度の高い家庭や、母親が子供にジャンクフードや不健康な食品を食べるのを制限している家庭では、親子ともに食生活が健康的である傾向が強いことが示された。

 米国では2〜5歳の子供の4分の1以上が肥満か過体重で、子供の肥満問題は重要な課題となっている。「家庭と育児の環境の影響力は強く、野菜に手が届きやすい環境を整えたり、外で遊ぶことを奨励し子供の運動不足を減らす対策をすることが、子供の健康的な食事と運動の習慣を育みます」と、オストビー教授は説明する。

 「親は子供のお手本になります。親自身の食事や運動などの生活スタイルも、子供に大きな影響をもたらします」(オストビー教授)。

健康管理の取組みを子供に話すと効果的
 2件目はミネソタ大学の研究で、思春期の子供のダイエットと家庭での会話に関する調査を親子を対象に行った。

 「思春期は摂食障害が起こりやすい時期であり、両親との対話のメンタル面への影響が強い時期でもあります。両親とのコミュニケーションが摂食障害を強めたり弱めたりします。親とどのような会話をしているかは重要です」と、ミネソタ大学医学部のジェリカ ベルジュ氏は言う。

 研究は、2,348名の子供(平均年齢14.4才)と3,528名の親を対象に行われた。母親が健康的な食事に関する会話をあまりしていない子供に比べ、健康的な食事に関する会話をしている子供は、ダイエットをしている率(53.4% 対 40.1%)や、不健康な体重制限をしている率(53.2% 対 40.6%)が低いことがあきらかになった。

 また、健康的な食生活の会話だけをしている親に比べ、両親と体重に関する会話をしている子供はダイエットをしている率が有意に高かった(21.2% 対 37.1%)。

 一方で、父親と体重についてよく話している子供は、体重について話さない子供より、ダイエットをしたり不健康な体重制限をする比率が高かった。一方で、父親が体重コントロールに取り組んでいる家庭では、子供も健康的な体重を維持できている傾向がみられた。

 「思春期の子供に食事や体重について話すことが、子供にとって有用であるか、あるいは有害であるか、迷っている親も多くいます。体重や健康診断の結果などの具体的な数字について話すよりも、健康的な生活スタイルについて親がどのように取り組んでいるかを話した方が、子供に良い影響を与えやすいとみられます」と、ベルジュ氏は指摘している。

Parents Conversations With Adolescents About Weight/Size Associated With Increased Risk of Unhealthy Eating Behaviors(米国医師会 2013年6月24日)
Parenting and home environment influence children's exercise and eating habits(デューク大学 2013年6月18日)

[Terahata]

関連トピック

疾患 ▶ 糖尿病

2021年01月28日
【健やか21】「COVID-19 ワクチン接種を考慮する妊婦さんならびに妊娠を希望する⽅へ 」の提言(⽇本産婦⼈科感染症学会・⽇本産科婦⼈科学会)
2021年01月15日
【新型コロナ】医療現場での感染リスクと予防効果を解明 医療者への感染を防ぐために 健診・保健指導にも応用
2021年01月15日
【Withコロナ時代】運動・スポーツを通じて健康二次被害を防ぐポイントは? スポーツ庁がガイドラインを公表
2021年01月15日
日本人に「低炭水化物ダイエット」は効果がある? 肥満やメタボの食事療法としては勧められる?
2021年01月15日
「肥満」の原因は自分だけのものではない 子供時代の虐待体験も成人後の肥満に影響 2万人を調査

疾患 ▶ 高血圧

2021年01月15日
【新型コロナ】医療現場での感染リスクと予防効果を解明 医療者への感染を防ぐために 健診・保健指導にも応用
2021年01月15日
【Withコロナ時代】運動・スポーツを通じて健康二次被害を防ぐポイントは? スポーツ庁がガイドラインを公表
2020年12月24日
【新型コロナ】年末年始は「真剣勝負の3週間」 みんなで危機感を共有しコロナ収束の突破口に
2020年12月24日
【新型コロナ】医療機関の受診控えで健康リスクが上昇 日本医師会は安心マークを発行「感染防止を徹底しているから、安心して来て」
2020年12月14日
【新型コロナ】新型コロナとインフルの同時流行に備えて 発熱したら電話で「かかりつけ医」に相談 上手な医療のかかり方プロジェクト

一無・二少・三多 ▶ 「無煙」喫煙は万病の元

2021年01月15日
喫煙が「排尿症状」の悪化の要因に とくに若年男性でタバコの悪影響は深刻 世界初の大規模研究を実施
2021年01月15日
女性の7割が月経前に身体不調を経験 4人に1人は仕事や家事に支障が 「妊娠前(プレコンセプション)ケア」が必要 女性ビッグデータ調査
2020年12月18日
【新型コロナ】日本のワクチン開発はここまで進んでいる 日常での感染防止をしっかり続ける必要が
2020年12月14日
【新型コロナ】がん検診の受診者が減少 このままだと死亡リスクが上昇 コロナ下でも「がん検診は必要」
2020年11月06日
【2019年国民健康・栄養調査2】男性の38%、女性の41%が「睡眠時間が6時間未満」 喫煙率は10年間で最低を更新

一無・二少・三多 ▶ 二少(少食・少酒)

2021年01月15日
日本人に「低炭水化物ダイエット」は効果がある? 肥満やメタボの食事療法としては勧められる?
2021年01月15日
女性の7割が月経前に身体不調を経験 4人に1人は仕事や家事に支障が 「妊娠前(プレコンセプション)ケア」が必要 女性ビッグデータ調査
2021年01月15日
働く人がうつ病になると 「就労の継続への不安」「新型コロナは心身にストレス」 うつ病患者対象の全国調査
2020年12月18日
【新型コロナ】日本のワクチン開発はここまで進んでいる 日常での感染防止をしっかり続ける必要が
2020年12月14日
【新型コロナ】がん検診の受診者が減少 このままだと死亡リスクが上昇 コロナ下でも「がん検診は必要」

一無・二少・三多 ▶ 三多(多動・多休・多接)

2021年01月15日
【新型コロナ】医療現場での感染リスクと予防効果を解明 医療者への感染を防ぐために 健診・保健指導にも応用
2021年01月15日
【Withコロナ時代】運動・スポーツを通じて健康二次被害を防ぐポイントは? スポーツ庁がガイドラインを公表
2021年01月15日
「肥満」の原因は自分だけのものではない 子供時代の虐待体験も成人後の肥満に影響 2万人を調査
2021年01月15日
女性の7割が月経前に身体不調を経験 4人に1人は仕事や家事に支障が 「妊娠前(プレコンセプション)ケア」が必要 女性ビッグデータ調査
2021年01月15日
働く人がうつ病になると 「就労の継続への不安」「新型コロナは心身にストレス」 うつ病患者対象の全国調査

生活習慣 ▶ 身体活動・運動不足

2021年01月15日
【新型コロナ】医療現場での感染リスクと予防効果を解明 医療者への感染を防ぐために 健診・保健指導にも応用
2020年12月24日
【新型コロナ】年末年始は「真剣勝負の3週間」 みんなで危機感を共有しコロナ収束の突破口に
2020年12月24日
【新型コロナ】医療機関の受診控えで健康リスクが上昇 日本医師会は安心マークを発行「感染防止を徹底しているから、安心して来て」
2020年12月18日
【新型コロナ】日本のワクチン開発はここまで進んでいる 日常での感染防止をしっかり続ける必要が
2020年12月14日
【新型コロナ】新型コロナとインフルの同時流行に備えて 発熱したら電話で「かかりつけ医」に相談 上手な医療のかかり方プロジェクト

生活習慣 ▶ 食生活

2021年01月15日
【新型コロナ】医療現場での感染リスクと予防効果を解明 医療者への感染を防ぐために 健診・保健指導にも応用
2021年01月15日
日本人に「低炭水化物ダイエット」は効果がある? 肥満やメタボの食事療法としては勧められる?
2021年01月15日
【健やか21】「子どもの食育を考えるフォーラム」がWeb開催(日本小児医療保健協議会)
2021年01月14日
【セミナーレポート】今こそ“栄養のすすめ”−ウイルス、癌、認知症に打ち克つ力を!−Web配信中! 健康と長寿によって、活力ある未来社会の実現を目指す「世界健康フォーラム2020」
2020年12月24日
【新型コロナ】年末年始は「真剣勝負の3週間」 みんなで危機感を共有しコロナ収束の突破口に

テーマ ▶ 抗加齢(アンチエイジング)

2018年08月24日
簡単な体力テストで糖尿病リスクが判明 握力やバランス感覚が重要
2018年08月06日
2016年度の特定健診の実施率は51.4% 特定保健指導は18.8%で伸び悩み
2018年08月06日
「社会的な孤立」「閉じこもり」は危険 高齢者の死亡リスクが2倍超に
2018年06月22日
「老年医学推進5ヵ年計画」を学会が発表 人生100年時代の高齢者医療
2018年06月13日
水虫に対策するための8つの方法 高齢者の「白癬菌」は要介護のリスクに
スローガン川柳審査中
明治PA3
新着ニュース

トピックス&オピニオン
新型コロナウイルス関連

Dr.純子のメディカルサロン こころがきれいになる医学
保健指導リソースガイド
国際糖尿病支援基金
糖尿病ネットワーク 患者さん・医療スタッフのための糖尿病の総合情報サイト
糖尿病リソースガイド 医師・医療スタッフ向け糖尿病関連製品の情報サイト
日本健康運動研究所 健康づくりに役立つ情報満載。運動理論から基礎、応用を詳細に解説
セルフメディケーション・ネット セルフメディケーションの基礎から薬の知識までさまざまな情報を提供
日本くすり教育研究所 小・中学校で「くすり教育」を担う指導者をサポート