一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病とその予防
主な生活習慣病
最近の関連情報・ニュース

脳震とうは事後の対処が重要 症状が数週間続くことも

キーワード: 二少(少食・少酒) 三多(多動・多休・多接)

 日本脳神経外科学会などは、運動やスポーツによる脳損傷を防ぐための予防策を公表した。脳震とうを起こしたときは、事後の対処が重要だという。
症状が頭痛や気分不良だけのことも
 脳震とうは、頭を打つなどした際に急激に起こる一過性の脳機能障害。スポーツをする若者に多いと思われがちだが、日常生活の中でも転倒、転落、交通事故などさまざまな原因で、脳震とうは引き起こされる。

 脳震とうといえば、米国のヒラリー クリントン前国務長官が、転倒した際に脳震とうを負い、入院したのが記憶に新しい。

 日本脳神経外科学会によると、脳震とうは意識障害や健忘がなく、頭痛や気分不良などだけのこともあり、事後の対処が重要だという。

 「スポーツによる脳震とうの症状は、短時間で消失することが多いが、数週間以上継続することもある」と注意を呼びかけている。

 脳震とうを起こした場合は、ただちに競技や練習への参加をやめ、復帰は症状が完全に消失してから徐々に行なうことが重要だ。

 対処方法として大事なのは安静にすることだ。脳震とうを発症した直後に、そのまま競技や練習を続けると、脳を覆う膜と脳の間に出血して血がたまる「急性硬膜下血腫」など、命にかかわる脳損傷を起こすおそれがある。

 脳震とうの症状には重度があり、軽いものでは頭痛、めまい、足のふらつきなどがある。神経質になったり、注意力や集中力がなくなり、睡眠障害などがあらわれる場合もある。重いものでは意識がなくなったり、脳震とうが起きた前後の記憶がなくなることもある。

運動は様子をみながら行うことが重要
 脳震とうが起きていないか、簡単に判断する方法がある。
(1)利き足でないほうの足を後ろにして、そのつま先に反対側の足の踵をつけて一直線上に立つ。
(2)両足に体重を均等にかけ、手を腰にして、眼を閉じて20秒間じっと立つ。
(3)バランスを崩したら、眼を開けて元の姿勢にもどして、また眼を閉じる。20秒間で、6回以上バランスを崩したら、脳震とうが疑われる。

 脳震とうは、脳にどのようなダメージを与えるのか。カリフォルニア大学の研究チームが行った研究では、脳震とうが脳の神経の働きに影響を及ぼすとことが分かってきた。

 脳には神経細胞が電気の配線のようにつながって、複雑なネットワーク(神経回路)を形成している。脳震とうを起こすとこのネットワークが正常に働かなくなる。

 時間が経てば脳震とうはおさまり、ネットワークは元の働きを取り戻すが、回復する前に再び脳が衝撃を受けると、情報伝達の機能に深刻な影響があらわれるという。

 脳震とうが疑われる場合は、すぐに医療機関で診察を受けることが望ましい。運動は、ウォーキングなど軽いものから始め、様子をみながら、少なくとも1週間かけて徐々に行うことが必要となる。

日本脳神経外科学会
UCLA study first to image concussion-related abnormal brain proteins in retired NFL players(カリフォルニア大学 2013年1月22日)

(Terahata)

関連トピック

一無・二少・三多 ▶ 二少(少食・少酒)

2019年12月02日
肥満やメタボに対策し「フレイル」を予防 心身の活力低下を防ぐ3つの条件とは
2019年12月02日
がん患者の食事の悩みを解消するサイトを公開 料理教室と連携しレシピを作成 国立がん研究センター
2019年12月02日
認知症の原因は酸化ストレス 新開発の抗酸化サプリメントで認知症を予防 臨床試験で実証
2019年12月02日
女性が妊娠中に味噌汁を飲むと子供の睡眠不足が減る 親の腸内細菌叢は子供に受け継がれる
2019年11月28日
「10月8日は、糖をはかる日2019」講演会レポート & 血糖値アップダウン写真コンテスト優秀作品公開

一無・二少・三多 ▶ 三多(多動・多休・多接)

2019年12月02日
肥満やメタボに対策し「フレイル」を予防 心身の活力低下を防ぐ3つの条件とは
2019年12月02日
インフルエンザシーズン到来にそなえて 感染前の最後の砦「のどバリア」を高める習慣とは
2019年12月02日
認知症の原因は酸化ストレス 新開発の抗酸化サプリメントで認知症を予防 臨床試験で実証
2019年12月02日
女性が妊娠中に味噌汁を飲むと子供の睡眠不足が減る 親の腸内細菌叢は子供に受け継がれる
2019年11月28日
「10月8日は、糖をはかる日2019」講演会レポート & 血糖値アップダウン写真コンテスト優秀作品公開
全国生活習慣病予防月間
大正製薬 コバラサポート
尿酸値PR
新着ニュース

トピックス&オピニオン
新型コロナウイルス関連

Dr.純子のメディカルサロン こころがきれいになる医学
保健指導リソースガイド
国際糖尿病支援基金
糖尿病ネットワーク 患者さん・医療スタッフのための糖尿病の総合情報サイト
糖尿病リソースガイド 医師・医療スタッフ向け糖尿病関連製品の情報サイト
日本健康運動研究所 健康づくりに役立つ情報満載。運動理論から基礎、応用を詳細に解説
セルフメディケーション・ネット セルフメディケーションの基礎から薬の知識までさまざまな情報を提供
日本くすり教育研究所 小・中学校で「くすり教育」を担う指導者をサポート