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ネコに手を咬まれたらすぐに治療を 深刻な症状に進展するケースも

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 「ネコに手を咬まれたときには、すぐに医療機関を受診した方が良い」と専門家がアドバイスしている。細菌に感染している場合は、外科手術が必要になる場合もある。
動物に咬まれたときは傷口を消毒し医療機関を受診
 イヌやネコなどの動物の口腔内には、さまざまな細菌が繁殖している。そのため、咬まれたり、ひっかかれたりした場合には、感染するおそれがある。咬まれた部分が赤く腫れたり、かゆみや痛みが出たり、場合によっては傷口から膿が出てくることもある。

 「咬傷(咬まれた傷)はイヌによるものがもっとも多いが、イヌは咬む力が強いため、皮下組織が壊され傷口が大きくなりやすい。それに比べ、ネコの場合は牙が細くて鋭いため、肌に深く突き刺さり、そこから細菌が入り込み感染を引き起こしやすい」と、米メイヨークリニックのブライアン カールスン博士(整形・形成外科)は話す。

 「傷が深い場合には、皮下深くに細菌が入り、後から化膿することもあります。細菌が血液の少ない関節や腱鞘(けんしょう)に入り込むと、免疫メカニズムが働きにくく重症化することがあるので、注意が必要です」と、カールスン博士は説明している。

 ネコやイヌに限らずヒトであっても、口腔内には細菌が潜んでいるが、動物の場合はブトウ球菌や連鎖球菌、嫌気性菌などの感染症をおこす菌が常在しているおそれがあるという。

 「動物の歯に付着している細菌による感染のリスクは高く、時間がたつとさらにリスクは高まります。もし動物に咬まれてしまった場合には、まず水でしっかりと洗い流し、早めに近くの医療機関を受診してください。場合によっては、形成外科で治療をする必要が出てきます」(カールスン博士)。

 カールスン博士らは、2009年〜2011年に発生したネコによる咬傷症例193例を調査した。患者のすべてが手を咬まれており、平均年齢49歳(69%が女性)だった。

 患者の約半数が救急外来を受診し、残りはプライマリケア医(かかりつけ医)を受診した。咬まれてから治療までの平均時間は27時間だった。

 57人が入院したが、すぐに入院が必要と言われて実際に受診直後に入院したのは36人だった。入院した患者のうち38人は創部清浄と感染組織除去のため外科手術を必要とした。また、8人は1回以上の外科処置(一部は再建手術)を要した。

 一方、全体の80%は最初は外来を受診し抗生物質を処方された。うち14%は効果がなく入院が必要になった。ほとんどの場合、手首などの関節を直接咬まれると、軟部組織の咬傷に比べ入院する可能性が高かった。

 「ネコに咬まれても傷口が大きくないので、軽傷だと思いがちですが、調査で明らかになった通り、深刻な症状に発展するケースが少なくありません。ネコに咬まれたときは、きちんとした治療を行う必要があります」と、カールスン博士は注意を促している。

When Cats Bite: 1 in 3 Patients Bitten in Hand Hospitalized, Infections Common(メイヨークリニック 2014年2月5日)

(Terahata)

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