2014年12月01日
1日20分の筋トレで記憶力がアップ うつ症状を軽減する効果も
キーワード: 三多(多動・多休・多接) 認知症
運動には記憶力を高める効果や、うつ症状を軽減する効果がある。毎日20分以上の運動を続けると、脳を活性化できることが明らかになった。
1日20分の筋力トレーニングが脳を活性化

運動をすると脳内の神経伝達物質が増える

運動にはうつ症状を軽減する効果もある
運動にはうつ症状を軽減する効果があるという研究も発表された。スイスのベルン大学スポーツ科学センターの研究チームは、運動とうつ症状の関連を調べた37件の研究を検討し、4万2,264人を対象に調査をした。
その結果、運動や身体活動は抑うつ症状の軽減に効果的であり、抗うつ薬と似た作用があると結論づけた。
運動には、脳内伝達物質であるセロトニンの分泌量を増やし、沈んだ気持ちを盛り上げ、情緒バランスを整える作用がある。それが落ち込んだ気分や減退していた食欲、睡眠障害を改善させる。
抗うつ薬には、記憶や感情をつかさどる脳内の海馬体の神経細胞の新陳代謝を促す作用があるが、運動にも同じ効果があるという。
「抗うつ薬には副作用があり、医療費もかかりますが、運動にはそうした問題はありません。うつ病の治療に運動を取り入れれば治療を補完できます」と研究者は指摘している。
Lift weights, improve your memory(ジョージア工科大学 2014年9月30日)A single bout of resistance exercise can enhance episodic memory performance(Acta Psychologica 2014年10月)
Sport and physical activity help against depressions(ベルン大学 2014年9月16日)
Effects of exercise on anxiety and depression disorders: Review of meta-analyses and neurobiological mechanisms(CNS & Neurological Disorders - Drug Targets 2014年10月)
[Terahata]