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糖尿病を予防・改善するために体重を4〜5%減らすと効果的

キーワード: 二少(少食・少酒) 糖尿病 三多(多動・多休・多接)

 内臓脂肪がたまっており、過去の1ヵ月の血糖値を反映するHbA1cの値が5.6〜6.4%と高めの男性は、糖尿病を発症するリスクが高い。しかし、体重を4〜5%減らせば、糖尿病のリスクを減らせることが、日本人を対象とした調査で明らかになった。
内臓脂肪がたまっている肥満の男性は要注意
 体にたまる脂肪は、胃や腸などの周りにたまる「内臓脂肪」と、全身の皮膚の下にたまる「皮下脂肪」に大きく分けられる。特に、内臓脂肪は男性と閉経後の女性でたまりやすく、増加すると2型糖尿病の発症が増えることが分かっている。

 大阪大学大学院内科学・代謝内科学の岩橋博見氏らの研究チームは、内臓脂肪がたまっており、HbA1cが5.6〜6.4%の男性では、糖尿病の発症率が高い傾向にあることを過去の研究で明らかにした。

 内臓脂肪がたまっている男性は、体重を減らすことで、糖尿病の発症を予防できる可能性がある。研究チームは、体重をどれだけ減らせば効果を得られるかを、今回の研究で突き止めた。

 研究チームは、兵庫県尼崎市に在住している、内臓脂肪面積が100㎤を超えていて、HbA1cが5.6〜6.4%、空腹時血糖126mg/dL未満または随時血糖200mg/dL未満の条件をみたす平均年齢が52.2歳の男性482人を、3年間追跡して調査した。

 HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は過去1〜2ヵ月の血糖値の平均を反映する数値。糖尿病の診断は、血液検査で空腹時血糖値や随時血糖値、HbA1cなどを調べて行われる。

 空腹時血糖値126mg/dL以上、随時血糖値200mg/dL以上、HbA1c6.5%以上の場合、それぞれ糖尿病型と判定され、2つ以上で糖尿病型と判定された場合に糖尿病と診断される。

体重を4.3%以上減らさないと予防効果を得られにくい
 研究に参加した男性の3年後の2型糖尿病発症率は、体重が増加したグループで16.2%、減少したグループで10.1%だった。

 解析した結果、体重を4.3%以上減らしたグループでは、糖尿病の発症率が3.1%と低く抑えられており、体重が増加したグループに比べ明らかな差があることが示された。

 ただし、体重の減少率が「0〜1.1%」「1.2〜2.4%」「2.5〜4.2%」であると、糖尿病の発症率はそれそれぞれ18.3%、10.1%、9.7%で、体重が増加したグループに比べ糖尿病の発症率があまり下がっていないことが分かった。

 内臓脂肪がたまっている男性が2型糖尿病を予防するために減量は効果的で、少なくとも体重を4.3%減らさないと効果を得られないことが示された。

 内臓脂肪が蓄積しているかどうかは、体重や腹囲に加えて、健康診断などで調べる中性脂肪、血糖、血圧などの値からみることができる。具体的には、BMI(体格指数)25以上、腹囲が男性で85cm・女性で90cm以上で、なおかつ、中性脂肪値150mg/dL以上、空腹時血糖値110mg/dL以上、血圧130/85mm/Hg以上のいずれかに当てはまる場合には、ただちにダイエットを開始することが勧められる。

 「ダイエットに取り組むときは、体重を4〜5%減らす事を目安にすると、効果を得やすいことが明らかになりました。食生活ならエネルギーのとりすぎの原因がないか、ストレスが過食の原因になっていないかなどをチェックしましょう。運動についても、運動不足の原因を探します。すべてを改善しようとするのではなく、無理なくできそうなものを選んで、毎日実行することが大切です」と、研究者は述べている。

Extent of weight reduction necessary for minimization of diabetes risk in Japanese men with visceral fat accumulation and HbA1c of 5.6-6.4%(Journal of Diabetes Investigation 2015年2月10日)

(Terahata)

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