一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病
最近の関連情報・ニュース

日本の脳卒中の発症者は年間29万人 半分以上が死亡や介護が必要な状態に

キーワード: 脳梗塞/脳出血

 日本の脳卒中発症者数の推計は年間約29万人に達することが、滋賀医科大学などの研究で明らかになった。脳卒中発症者の半分以上が死亡あるいは介護が必要な状態になっていることも判明。脳卒中の発症予防と発症後の早期治療が重要であることがあらためて示された。
全県の脳卒中のすべての発症を登録
 滋賀医科大学などは、日本の脳卒中の現状について明らかにするために、2012年度から滋賀県全県の脳卒中のすべての発症を登録する事業である「滋賀県脳卒中発症登録事業」(事業実施責任者:野和彦・滋賀医科大学脳神経外科学講座教授)を、滋賀県地域医療再生計画(三次医療圏)による脳卒中診療連携体制整備事業として実施している。

 この事業では、2011年1月1日以降の滋賀県内で脳卒中診療に関わる急性期および回復期医療機関および死亡小票のデータを用いて、すべての脳卒中発症を登録している。日本での地域疾患登録による脳卒中の発症率や、治療の現状、予後については限られた情報しかなく、大規模な地域疾患登録を行った報告は非常に少ない。

 研究チームは、同事業の2011年1月1日~12月31日までの1年間のデータを用いて解析を行った。2011年の脳卒中の発症者は計2,956人でうち初発は2,176人だった。うち脳梗塞は64%、脳出血は25%、くも膜下出血は9%であることが判明した。

 2010年の国勢調査人口を基準人口として性および年齢調整を行ったところ、発症率は人口10万人あたり、脳卒中全体が166であることが判明した。病型別では脳梗塞が107、脳内出血が42、くも膜下出血が15となった。
脳卒中発症者の半分以上が死亡あるいは介護が必要に
 滋賀県の発症率をもとに試算した結果、2011年に日本全国で約22万人が新規に脳卒中を発症、再発も含めると約29万人が発症したことが明らかになった。2011年の脳卒中死亡者数は全国で約12万人なので、その2.3倍の発症があるという。

 治療の現状では血管内治療あるいは脳外科的手術を受けた患者は9.1%だった。また73%の患者はリハビリテーションを受けていた。脳卒中発症者のうち退院時点で死亡した患者は17%、介護が必要であった患者は46%だった。

 日本では脳卒中発症者の半分以上が死亡あるいは介護が必要な状態になっていることも判明。日本の脳卒中死亡率は減少してきているが、脳卒中の発症予防と発症後の早期治療が重要であることがあらためて示された。

 研究成果は日本循環器学会の学会誌「Circulation Journal」オンライン版に発表された。

滋賀 脳卒中ネット(滋賀脳卒中データセンター)
滋賀医科大学
Incidence, Management and Short-Term Outcome of Stroke in a General Population of 1.4 Million Japanese: Shiga Stroke Registry(Circulation Journal 2017年6月3日)

(Terahata)

関連トピック

疾患 ▶ 脳梗塞/脳出血

2019年07月11日
運動が寿命を延ばす 中高年になってから運動をはじめても十分な効果が
2019年06月11日
7つの簡単な生活改善が糖尿病リスクを減少 4つ以上実行で80%低下
2019年06月10日
血糖値スパイクは「隠れ糖尿病」 朝食を工夫して食後に血糖値を上げない
2019年05月15日
糖尿病は脳卒中の危険因子 予防のための10ヵ条 もうすぐ「脳卒中週間」
2019年05月15日
野菜や果物、魚の摂取量が少なく、食塩が多いと、死亡リスクは3倍に上昇
全国生活習慣病予防月間
大正製薬 コバラサポート
新着ニュース
毎年2月は、全国生活習慣病予防月間
Dr.純子のメディカルサロン こころがきれいになる医学
保健指導リソースガイド
乳がん治療と乳房再建の情報ファイル
国際糖尿病支援基金
糖尿病ネットワーク 患者さん・医療スタッフのための糖尿病の総合情報サイト
糖尿病リソースガイド 医師・医療スタッフ向け糖尿病関連製品の情報サイト
日本健康運動研究所 健康づくりに役立つ情報満載。運動理論から基礎、応用を詳細に解説
大人の健康生活ガイド 30代以上の中高年者に関する健康情報を提供
セルフメディケーション・ネット セルフメディケーションの基礎から薬の知識までさまざまな情報を提供
日本くすり教育研究所 小・中学校で「くすり教育」を担う指導者をサポート
病気別BEST100サイト 知りたい病気の最新情報がすぐにわかる、病気サイトの百科事典