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2017年国民健康・栄養調査(1) 糖尿病・高血圧・コレステロール 多くの項目で目標未達成

キーワード: 糖尿病 肥満症/メタボリックシンドローム 厚生労働省の調査

 厚生労働省は2017年「国民健康・栄養調査」の結果を発表した。男性の18.1%、女性の10.5%が「糖尿病」が強く疑われることが分かった。
 男性40歳代の3人に1人以上が肥満で、血圧やコレステロールについても目標を達成していないことが明らかになった。
男性の18.1%、女性の10.5%が「糖尿病」が強く疑われる
 2017年「国民健康・栄養調査」によると、男性の18.1%、女性の10.5%で、「糖尿病」が強く疑われる。前年度に比べ、男性で1.8ポイント、女性で1.2ポイント増えた。

 この調査では、HbA1cの測定値が6.5%以上(NGSP値)、または糖尿病治療を受けていると、「糖尿病が強く疑われる」と判定される。

 年齢層別にみると、男女のいずれでも、「糖尿病が強く疑われる」人の割合は年齢が上がるにつれて上昇する。男性の50歳代で14.6%、60歳代で19.8%、70歳以上で25.7%、女性の50歳代で5.1%、60歳代で10.8%、70歳以上で19.8%に上る。
「糖尿病が強く疑われる者」の割合の年次推移(20歳以上)

 

「糖尿病が強く疑われる者」の割合
男性40歳代の3人に1人以上が肥満 若い女性のやせも問題
 BMI(体格指数)が25以上の肥満の割合は、男性で30.7%、女性で21.9%に上り、この10年間でほぼ横ばいだ。肥満者が多い年齢層は、男性では40歳代(35.3%)、60歳代(34.1%)、30歳代(32.0%)、女性では70歳以上(26.5%)、60歳代(25.8%)、50歳代(22.2%)。

 「健康日本21」(第二次)では、20〜60歳の男性の肥満の割合を28%に抑えることを目標にしているが、現状は32.8%で目標に達していない。

 BMI(体格指数)が18.5未満のやせの割合は、男性で4.0%、女性で10.3%。若い女性でやせが多く、20〜29歳で21.7%、30〜39歳で13.4%、40〜49歳で10.1%に上る。

 若年女性のやせについて、「健康日本21(第二次)」では「骨量減少、低出生体重児出産のリスクなどとの関連がある」と示している。20歳代女性のやせの者の割合を20%に抑えることを目標としている。
肥満者(BMI25以上)の割合の年次推移
成人男性の37%、成人女性の27.8%が高血圧
 血圧についてみると、収縮期(最高)血圧の平均値は、男性で135.2mmHg、女性で128.9mmHg。前年度に比べ、男性で0.9mmHg、女性で1.6mmHg上昇している。最高血圧の目標は、40〜89歳で男性134mmHg、女性 129mmHgで、女性ではほぼ目標に達している。

 また、最高血圧が140mmHg以上の人の割合は、男性で37.0%、女性で27.8%。年齢調整してみると男女ともに緩やかに減少している。
最高血圧が140mmHg以上の者の割合の年次推移
女性の5人に1人が高コレステロール
 脂質についてみると、総コレステロールが240mg/dL以上の人の割合は、男性で12.4%、女性で19.8%となっている。前年度に比べ、男性で2.6ポイント、女性で2.5ポイント、それぞれ増えた。総コレステロール値が240mg/dL以上の人の割合を、男性で10%、女性で17%に抑えるのが目標。

 non-HDLコレステロールは、総コレステロールからHDLコレステロールを引いた値で、動脈硬化を引きおこすすべてのコレステロールをあらわす。non-HDLコレステロールの平均値は、男性で142.9mg/dL、女性で143.2mg/dL。前年度に比べ、男性で3.0mg/dL、女性で3.2mg/dLそれぞれ増えている。

 血清総コレステロール値が高くなると、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などの循環器疾患リスクが高まるので、「成人女性のほぼ2割が高コレステロール」という状況は望ましくない。non-HDLコレステロールを下げるのも目標のひとつで、保健指導の課題はまだ多いといえる。

平成29年「国民健康・栄養調査」の結果(厚生労働省 2018年9月11日)
 調査は2017年11月に実施。対象となったのは2017年国民生活基礎調査から層化無作為抽出した300単位区内の全世帯・世帯員。調査実施世帯数は3,076世帯で、身体状況調査の集計数は6,007人、生活習慣調査の集計数は6,598人。

(Terahata)

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