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糖尿病の食事療法のポイントを解説 食を楽しみながら食事療法を継続

キーワード: 糖尿病 健康食品

第17回病態栄養セミナー レポート
 宅配食サービス「健康宅配」を展開する武蔵野フーズは、医療従事者向けに「第17回病態栄養セミナー」を共催した。糖尿病の食事療法を続けるために必要な知識を、専門家が解説した。
食事療法は治療の基本
 武蔵野フーズは、糖尿病の食事療法への理解を深める目的で、10月に都内で「第17回病態栄養セミナー」を共催した。

 講演は第1部と第2部に分かれ、第1部は東京大学医学部附属病院病態栄養治療部長の関根里恵氏が「エネルギー産生栄養バランスを考慮した糖尿病食事療法」と題し、また第2部は東京大学大学院医学系研究科社会連携講座講座特任教授および帝京大学医学部附属溝口病院病態栄養学講座常勤客員教授の門脇孝氏が「糖尿病治療の進め方―食事療法を中心に―」と題し、それぞれ講演を行った。

 糖尿病治療の大きな柱である食事療法のポイントは、まず摂取エネルギー量を適正範囲内にコントロールし、炭水化物・脂質・タンパク質をバランス良く、規則的に摂取することだ。塩分摂取量の目標を1日6g未満にすることもポイントとなる。

 糖尿病治療の最大の目的は合併症の予防だ。食事療法は、どのような治療を行っている患者でも必ず行わなければいけない治療の基本となる。食事療法を正しく理解し実行することで、血糖コントロールを良い状態に保てれば、合併症の発症や進展を遅らせることができる。
糖尿病の成因に合わせた食事療法
 2型糖尿病を発症する背景として、1つはインスリンの効きが悪くなる「インスリン抵抗性」がある。多くの場合、肥満がその要因だ。

 内臓脂肪肥満になると、脂肪組織から分泌されるTNF-αなどの悪玉物質が、肝臓、筋肉、脂肪組織でのインスリンの効きを邪魔する。逆に正常であれば、善玉物質のアディポネクチンが分泌され、インスリンの働きが良くなり、動脈硬化を起こしにくくなる。

 また、レプチンは脂肪細胞から放出されるホルモンで、脳内の摂食中枢に作用して摂食行動を抑制し、肥満へのブレーキの役割を果たしている。肥満状態の人で摂食が抑制されないのは、レプチンが効きにくくなっているからだと考えられている。

 もう1つは、膵臓からのインスリン分泌の低下で、遺伝的体質や加齢が影響している。日本人にはインスリン分泌が低下しやすい体質が多く、欧米人に比べ小太り・隠れ肥満で2型糖尿病を発症する傾向がある。いずれにしても食事療法をしっかり行うことが必要だ。
「肥満症」の治療でも食事療法は重要
 肥満症の治療でも食事療法は重要となる。肥満に伴う健康障害を解消あるいは軽減・予防するために、3〜6ヵ月で現在の体重から3%減らすことを目標とする。

 日本肥満学会は2006年に「神戸宣言2006」を発表し、食生活の改善と運動の増加を図り、まずは3kgの減量、3cmのウエスト周囲径の短縮を実現する「サンサン運動」を提案した。食事で腹八分目を保つことで、2型糖尿病などの生活習慣病の予防・改善につながり、細胞ストレスを抑制し寿命を延ばせ、アルツハイマー病(認知症)の予防にもつながる。

 肥満症の撲滅を目指して、日本肥満学会や日本糖尿病学会など関連する23学会が領域を超えて協働し、第39回日本肥満学会で「神戸宣言2018」を発表した。多くの学会が連携して、肥満症対を策領域横断的に推し進めている。
食物繊維は食後の血糖値上昇を抑制する
 糖尿病における脂質摂取量は20〜30%エネルギーとし、飽和脂肪酸は7%エネルギー以下とするが、脂質の比率が25%を超える場合は、飽和脂肪酸を減らし多価不飽和脂肪酸を増加させるなど、脂肪酸組成に留意する必要がある。

 食事療法では、単にエネルギー量をコントロールするだけではなく、十分なタンパク質を摂取し、ビタミン・ミネラルなどの微量栄養素も必要量を摂取することも重要となる。

 また、食物繊維も肥満症や2型糖尿病の改善に有効だ。食物繊維には食後の血糖値上昇を抑制し、血清コレステロールの増加を防ぎ、便通を改善する作用がある。炭水化物量とは無関係に、1日に20g以上の摂取を目標とする。
高齢者ではサルコペニアの予防も重要課題に
 糖尿病の食事療法では食べ過ぎないことが大事だが、高齢者の場合は低栄養にも注意が必要だ。糖尿病の治療は高血糖による合併症を予防することが主眼だが、高齢者の糖尿病ではそれに加え、サルコペニアの予防やQOLの維持・向上も治療の重要な目的になる。サルコペニアとは筋肉量、歩行速度などが低下し、転倒・骨折のリスクが増加した状態だ。

 筋肉を効率よく増やすためには、栄養が運動とともに重要となり、とくに大切な栄養素がタンパク質だ。重度の腎機能障害がなければ十分な量のタンパク質をとる必要がある。 欧州静脈経腸栄養学会は、低栄養やそのリスクがある高齢者ではタンパク質を1.2〜1.5g/kg体重/日を、成人の場合でも1.0〜1.2g/kg体重/日を目安にとることを推奨している。

 肉、魚介類、卵、大豆・大豆製品、牛乳・乳製品、緑黄色野菜、海藻類、いも、果物、油を使った料理についても、食品摂取の多様性を確保することも重要だ。高齢者が自立した生活をおくる上で必要な生活機能を保つために、食品摂取の多様性を確保することが重要であることが分かってきた。毎日の食事内容が偏らないように心がけることが大切。
糖尿病の合併症を抑制できることを実証
 日本で行われた大規模臨床試験「J-DOIT3」では、血糖・血圧・脂質に対して、よりも厳格な目標に向けた統合的な治療を行なうことで、血管合併症をさらに減らせることが示された。

 厳格で統合的な治療を行うことで、心筋梗塞・冠動脈血行再建術・脳卒中などは19%抑制され(危険因子で補正すると24%抑制)、脳血管イベントについては58%と大幅に抑制できることが明らかになった。

 食事療法が「とにかく大変」「覚えることが多くて難しい」「わずらわしい」と感じる患者は少なくないが、食事療法はもっとも効果があり、運動療法や薬物療法のも助けるもっとも基本になる重要な治療法だ。しっかり続けていれば、合併症を予防でき、健康な人と変わらない日常生活の質を維持でき、健康寿命も確保できる。
宅配食サービスのメリットは大きい
 当日は、武蔵野フーズが提供する宅配食サービス「健康宅配」ランチの試食会も開催された。
健康美膳(塩分カロリー調整食、冷凍食)
牛肉のすき煮(和のおかずセット)
ご飯(150g)、牛肉のすき煮、かぼちゃの煮物、根菜と青葉の柚子胡椒きんぴら、ひじきの炒り煮
(エネルギー 505kcal、タンパク質 14.9g、脂質 9.9g、炭水化物 85.3g、糖質 80.5g、食塩相当量 1.9g)
 食事療法を成功させるために必要な条件は、(1)便利であること、(2)魅力的であること、(3)日常的であること、(4)必要なときは管理栄養士に相談できること。食事療法をしっかり守れば、糖尿病の血糖コントロールの目標であるHbA1c7.0%未満を目指すことは可能だが、食事療法を続けるのが難しいという人も多い。

 そんな人でも、宅配食サービスを利用すれば、食事療法を安心して続けることができる。宅配食メーカーの努力によって、プロの管理栄養士によりエネルギー量や栄養のバランスが調整された治療食のメニューが豊富に用意されている。

 宅配食のメリットは、(1)栄養の基準値を厳守し、栄養バランスを調整してある、食材を豊富に使用し偏りがない、(2)工夫された日替わり献立や味のおかげで、飽きることがなく、心理的負担も少ない、(3)1人分の食事を別に準備する負担がない。食事療法の一環として、食事管理をしっかりでき、食べておいしさを実感できる宅配食は利用価値が高い。
宅配食で本格的な治療食を体験
 糖尿病や腎臓病の食事療法について、頭では分かっていても実践がともなわないという人や、仕事が忙しくて勉強や準備をしている時間がないという人は多い。そんな人には、糖尿病治療食の宅配システムを利用し、専門家が作った本格的な治療食を在宅のまま手軽に体験する方法がある。

 武蔵野フーズの宅配食は、1食のおかずを250kcalに、塩分を1食あたり2g(小さじで1/2弱)に調整した冷蔵の宅配食だ。

 「健康宅配」は、管理栄養士がバランスの良い献立を作り、味付けに改良が重ねられ、食材もエコファーマ認定を取得した指定農家から調達した野菜を使用し、工夫されている。

 治療食は一般的には味が薄い料理が多いが、「健康宅配」は低塩分ながら、数種類の出汁をいかし、しっかりとした味作りになるよう工夫されている。メニューも豊富で飽きがなく、毎日続けられる食事セットだ。当日の試食会に参加した管理栄養士からは「おいしいと思う」という感想が大多寄せられた。

 「健康宅配」のサービスは1997年に開始され、これまで20年間のノウハウを蓄積し、現在は1日に8,000食以上が提供され、利用者は8万人を超えた。

 「健康宅配」は衛生管理が徹底された工場で製造されており、商品開発から製造、宅配まで一貫体制で提供されており、衛生管理された工場で素材の下ごしらえ・調理・盛り付けから包装までおいしさにこだわっている。
宅配食を食事療法の「栄養教材」に
 宅配食は調理いらずで、面倒なエネルギー計算やタンパク質制限の必要がない。食事を全て完璧に自分で作るのはとても大変だが、料理済み食品を上手に取り入れると、食事療法を無理なく、ストレスをためずに続けることができる。

 特に、食生活の改善を、「忙しいから」「難しいから」といった理由で避けてきた人たちにとっても、摂取エネルギー量を満たす食材のボリュームや味付けなどを具体的に体験できる点で、宅配食は強力な「栄養教育」の教材となる。

 宅配食を1〜2ヵ月間続ける、毎月10日間だけ利用してみるといった方法でも、ほとんどの人は治療食のノウハウをマスターして、無理なく安全に食事をコントロールできるようになる。
「冷蔵食」と「冷凍食」から選べる宅配食
 「健康宅配」は、管理栄養士や医療従事者からも高く評価されている。市場調査などを手掛ける日本マーケティングリサーチ機構(JMRO)の調査で、「管理栄養士がお勧めしたい宅配食」「医療関係がお勧めしたい宅配食」「リピート満足度」の3部門で第1位になった。

 「冷蔵食」と「冷凍食」の2つの宅配サービスから選べることが「健康宅配」の特長だ。「冷蔵食」の宅配サービスは、宅配エリアは東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、群馬、栃木、茨城、福島、宮城、山梨、静岡などの1都11県。1日2食〜3食を1日分から利用できる。「冷凍食」は全国に配達してくれる。  

武蔵野フーズ 健康宅配オンラインショップ
糖尿病食、腎臓病食などの食事療法は健康宅配

(Terahata)

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