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生活習慣が夜型の子どもは虫歯のリスクが高い 夜型は肥満の原因にも

キーワード: セルフケア

 北海道大学は、小児が夜型の生活習慣をもっていると、虫歯のリスクが高まるという調査結果を発表した。就寝時刻や夕食時刻が遅い子、夕食を決まった時刻に食べない子は、虫歯のリスクが高いという。
 子どもには、虫歯予防の観点からも、早寝早起きが推奨されることが科学的に示された。
夜型の生活習慣が虫歯のリスクを高める
 近年、社会の24時間化が進み、深夜であっても買物や外食をし、テレビやインターネットなどを1日中利用することができるようになった。その一方で、生活リズムの乱れは不眠症など健康障害の原因となっている。

 夜型の生活習慣が、肥満や生活習慣病などにつながることが報告されている。研究グループは、同様に虫歯発生のリスクも高めるまると考え調査を開始した。

 研究グループは、北海道大学病院歯科診療センター小児・障害者歯科外来を受診した16歳以下の全身疾患のない患者230人を対象に、生活習慣を記録する用紙を配布。長期休暇や旅行、学校行事のない時期に、就寝時刻、起床時刻、食事時刻、間食時刻とその内容、歯磨きの時刻・要した時間を8日間、家庭で記録するよう依頼した。また、口腔内の虫歯の本数を、患者の担当医の診断により算出した。

 その結果、140人(1〜16歳)の被験者から有効な回答を得た。被験者の内訳は、年齢7.2±3.5歳(平均値±標準偏差)、男児77人、女児63人だった。年齢と睡眠時間帯(就寝時刻と起床時刻の中央の時刻により算出)および睡眠時間の間に相関があり、高年齢になるにつれて夜型になり、睡眠時間が短くなる傾向がみられた。

 乳歯列期の被験者38人(2〜7歳)の生活習慣と虫歯の本数の関係を解析したところ、就寝時刻、夕食時刻、夕食時刻のばらつき(標準偏差)、間食回数は虫歯の本数と統計的に有意な相関があった。また、重回帰分析により、就寝時刻・夕食時刻と間食回数は互いに独立した因子であることがわかり、夜型の生活習慣そのものが虫歯のリスクであることが明らかになった。

 次に、永久歯列期の小児33人(11〜16歳)について同様の解析を行ったところ、夕食時刻のばらつきのみ虫歯の本数と相関があった。
虫歯予防の観点からも早寝早起きを推奨
 これらから、年少児ほど、夜型の生活習慣の影響が大きいことか示された。その原因として、年少児ほど睡眠や食事などの生活習慣の乱れが、体のサーカディアンリズム(血圧や体温など、体の機能にみられる約24時間周期のリズム)に及ぼす影響が大きいこと考えられるという。

 虫歯(う蝕症)は、ミュータンスレンサ球菌を中心とする細菌が糖質を摂取して産生する酸により起こる疾患だが、永久歯における虫歯の初発は多くの場合が小児期だ。夜型の生活習慣をもつ子は、夜遅くに食事や間食をする。夜間は唾液が減少し防御機構が弱まるため、細菌が増え、虫歯発生・進行のリスクが高まる可能性がある。

 従来から経験的には夜更かしをすることや、夜遅くに食べることが健康を害するとは言われてきたが、今回の研究で虫歯も促進することが明らかになった。「家庭や学校、歯科医院などの場で、虫歯予防の観点からも、早寝早起きが推奨されることが重要」と、研究グループは強調している。

 研究は、北海道大学大学院歯学研究院の八若保孝教授と北海道医療大学リハビリテーション科学部の西出真也講師らの研究グループによるもの。研究成果は、「Journal of Dental Sciences」に掲載された。

 なお、同研究は北海道大学病院自主臨床研究審査委員会の審査・承認のもとで行われ、患者の保護者へは、同研究の趣旨等を口頭で説明の上、同意が得られた場合のみ調査を行ったという。

北海道大学大学院歯学研究院
Daily life habits associated with eveningness lead to a higher prevalence of dental caries in children(Journal of Dental Sciences 2019年4月4日)

(Terahata)

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