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インフルエンザシーズン到来にそなえて 感染前の最後の砦「のどバリア」を高める習慣とは

キーワード: 一無・二少・三多 三多(多動・多休・多接) 「多休」休養をしっかりとる

 女性の健康力向上への貢献を目指す「ウーマンウェルネス研究会」は、インフルエンザシーズンの到来にそなえて、のどや鼻の粘膜細胞にある「のどバリア」を高めるために、3つの予防習慣を提案している。
ワクチンや手洗いだけではインフルエンザを防げない
 「ウーマンウェルネス研究会supported by Kao」(代表:対馬ルリ子/産婦人科医)は、受験を経験した子供をもつ女性532人(30〜50歳代)を対象に、受験生の体調管理について意識調査を実施した。

 その結果、受験生の親の約9割がインフルエンザや風邪などの感染症対策に不安を感じていることが分かった。受験にあたり、学業以外で心配だったことの第1位は、インフルエンザ・風邪などの感染症の発症だという。

 花王のデータによると、高疲労・高ストレスな人ほど、インフルエンザや風邪などの感染症にかかりやすい。受験生は、学校や試験会場、交通機関など、人混みを避けることが難しく、ウイルスや細菌が伝播しやすいことに加え、受験勉強による睡眠不足やストレスで免疫が低下しやすいという。

 国立感染研究所の感染症発生動向調査によると、1週間あたりのインフルエンザ罹患者数はこの10年間で、2年連続過去最高となっており、ワクチンや手洗いなどの予防方法だけではなかなか罹患者数が減っていないのが現状だ。
インフルエンザはなぜ増えている?
 インフルエンザや風邪などの感染リスクと、その予防法について、池袋大谷クリニック院長で日本呼吸器学会専門医・指導医の大谷義夫先生は次のように述べている。

 「診断技術の進化によって、インフルエンザの感染を確認しやすくなったことも影響していますが、それに加え、『周囲の人にインフルエンザをうつしてはいけない、うつしたくない』という意識の高まりから、診断を受ける人が増えていることも考えられます」。

 大谷先生は、「基本的に、インフルエンザは誰もがかかるものであり、誰もが注意すべき」という前提の上で、(1)集団生活と家庭内感染、(2)疲労やストレスの蓄積について、注意を促している。
インフルエンザの感染リスクが高まるのはどんな時?
(1) 集団生活と家庭内感染
 集団生活や、交通機関の人混みなど、人が集まる環境は感染のリスクが高まるので要注意。近年、空気感染の可能性も指摘されているが、やはり多いのは飛沫感染と接触感染だと考えられる。集団生活や人混みは飛沫感染・空気感染のリスクが高まる。また、家族の一員がインフルエンザにかかり、家庭内で感染がひろがるケースも多く見受けられる。

(2) 疲労とストレスの蓄積
 疲労が蓄積したり、過度なストレスを抱えている人ほど、感染症にかかりやすいというデータもある。疲労やストレスを感じている人は、日頃から感染リスクを抑えるための予防を心がけよう。
インフルエンザの感染メカニズム
 口や鼻から入ったウイルスが「のど奥の粘膜細胞」に吸着した後、ウイルスが粘膜細胞に侵入して感染が成立する。ひとたび感染が成立するとウイルスは粘膜細胞の中で急激に増殖し、他の粘膜細胞に感染が拡大する。最終的には発熱や筋肉痛などの症状を発症する。

 感染症予防に大切なのは、感染前の最後の砦である「のどバリア」を高めることだ。前述のようにウイルスはのどや鼻の粘膜細胞に感染するが、のどや鼻の粘膜細胞の表面にはウイルスなどの異物を体内に入れないように、最後の砦としてバリア機能が備わっている。

 具体的には「唾液」「粘液」「線毛運動」の3つの機能がある。感染前に、これらの機能を高め、サポートすること、すなわち、「のどバリア」を高めることが感染症予防には重要だ。
「のどバリア」を高める3つの予防習慣
 インフルエンザを予防するために、手洗い、マスク、インフルエンザワクチンの接種に加え、十分な休養、栄養バランスのとれた食事など、日頃から体調管理を行うことが大切だ。

 それらに加えて、「のどバリア」を高める新しい予防習慣として、「ウーマンウェルネス研究会」では3つの方法を提案している。

(1) 粘膜バリア(カテキンをのどにとどめる)
● 緑茶をちびちび飲む
● とろみをつけたカテキンを摂る

(2) 唾液バリア(唾液の量と質をあげる)
● 舌顎下腺の唾液マッサージ
● 炭酸発泡刺激

(3) 蒸気バリア(のどを加温加湿する)
● 洗面器のお湯にユーカリを入れて蒸気を吸引

 「のどバリア」を高める習慣について、詳しくは同研究会のホームページ「ウェルラボ」で紹介されている。

ウェルラボ(ウーマンウェルネス研究会)
「ウェルラボ」は、医師や専門家、企業が集い発足した「ウーマンウェルネス研究会」が、知っておきたい健康の基礎知識や不調への対応策など、女性のための健康に関する情報を発信するサイトです。
well-lab.jp

(Terahata)

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