一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病とその予防
主な生活習慣病
ニュース

健診結果から3年以内の糖尿病発症リスクを予測 国際医療研究センター「糖尿病リスク予測ツール」

キーワード: 高血圧 脂質異常症(高脂血症) 二少(少食・少酒) 一無・二少・三多 糖尿病 肥満症/メタボリックシンドローム 動脈硬化 「無煙」喫煙は万病の元 「少食」食事は腹7~8分目

 国立国際医療研究センター(NCGM)は、健康診断の結果を入力するだけで、3年以内の糖尿病発症のリスクを予測するツール「糖尿病リスク予測ツール 第2版」の公開を開始した。
働き盛りの世代の糖尿病対策を支援
 日本では、糖尿病が強く疑われる人が約1,000万人、糖尿病の可能性を否定できない人が約1,000万人と推計されている。糖尿病は、網膜症、腎症、神経障害の3大合併症に加えて、心血管疾患、がん、認知症などのさまざまな疾患のリスクを高める。健康寿命を延伸するため、糖尿病の予防対策は国民的な課題になっている。

 2型糖尿病は、遺伝的素因を背景に生活習慣などの環境要因や加齢の影響が加わることで、糖代謝能が徐々に悪化し、境界型糖尿病(糖尿病予備群)といわれる状態を経て発症する。糖尿病の初期段階では自覚症状がないことが多く、健康診断でのスクリーニングにより発見されるのが一般的だ。

 国立国際医療研究センター(NCGM)は、主に働き盛りの世代での糖尿病の予防対策を支援するために、「糖尿病リスク予測ツール 第2版」を教育ソフトウェアと共同開発した。健康診断のデータを用いた自分の糖尿病発症リスクを把握することで、多くの人々が食事や運動といった生活習慣の改善に取り組むきっかけになることを期待している。

3万人の健診データをもとに人工知能(AI)で開発
 「糖尿病リスク予測ツール 第2版」は、3年以内の糖尿病発症のリスクを予測するツール。糖尿病と診断されたことのない30〜64歳の人を対象としている。職域多施設研究「J-ECOHスタディ」で収集した約3万人の健康診断データにもとに、人工知能(AI)の機械学習の技術により開発された。

 「糖尿病の既往歴」「性別」「年齢」「BMI」「腹囲」「血圧」「喫煙習慣」などの基本項目のみにより予測できる。

 さらに、「空腹時血糖値」「HbA1c」「コレステロール」「中性脂肪」「AST(GOT)」「ALT(GPT)」「γ-GTP」「ヘモグロビン」などの血液検査のデータを追加すると、より精度の高い予測ができる。

 2つのどちらかを選択し、データを入力することで、3年以内の糖尿病発症リスクとともに、同性・同年代の中での相対的な比較がグラフで表示される。
IoTを糖尿病の行動変容や自己管理に活用
 2型糖尿病を予防・改善するために、食事や運動といった生活スタイルを改善することが必要だ。

 基本となるのは食事の管理で、食事のエネルギー摂取量は、目標とすべき体重にもとづいて計算される。必要エネルギー量は、基礎代謝量と身体活動レベルから算出されるが、年齢によって変化し個人差もある。

 食事や運動を効果的に改善するために、自分自身の行動を変化させ(行動変容)、それを続けていくこと(自己管理)が重要となる。

 しかし、「取り組んでもうまくいかない」「どうしても、できない」という人は少なくない。そんな人々のために「IoT(モノのインターネット)」を活用したシステムの開発が注目されている。
スマホアプリで管理栄養士が効果的にアドバイス
 国立国際医療研究センターは、ウェアラブル端末を用いて、日々の生活習慣情報(活動量、体重、血圧など)を収集し、それをもとに、スマートフォンのアプリケーションで糖尿病患者に応援や注意喚起のメッセージを送り、行動変容や自己管理力の向上を介した血糖コントロールの改善を検証する研究を開始した。

 この研究事業は「ウェアラブル機器等を活用した管理栄養士伴走による健康改善介入研究」(研究責任者:大杉満)。日本糖尿病学会主導のもと、HbA1cの値が6.0%以上8.0%以下の条件を満たし、参加同意が得られた約150人の参加者(糖尿病予備群ないし2型糖尿病患者)に遠隔での健康改善指導サービスを提供する。

 糖尿病専門医監修のもと、スマートフォンアプリの活用と管理栄養士などの医療者の積極的な介入により、行動変容や血糖コントロールに対する効果を検証する。

 (1)毎週1回の管理栄養士によるチャットを12ヵ月行う群、(2)開始後9週間は週3回のチャット、その後の17週間はチャットを停止し、再び週3回のチャットを9週間行う群に分ける。研究開始から52週後のHbA1cの変化量を主に評価する。

 データをチェックした管理栄養士が、「野菜を足しましょう」「油を使った料理が少し多いですよ」「タンパク質をもう少し摂りましょう」など、参加者とやりとりしながら食事指導を行う仕組みだ。
 患者の行動変容を促進できるか、血糖コントロールの改善効果が得られるかを科学的かつ統計的な根拠をもって証明する「臨床研究フィールド」と、新たなサービスモデルの開発につながる探索的な研究を行う「サービスモデル研究フィールド」により、医学的・科学的なエビデンスの創出を目指す。

 この事業は、日本医療研究開発機構(AMED)が進めている「IoT等活用生活習慣行動変容研究」で、IoT活用による生活習慣病の行動変容のサービスモデルの開発研究として採択された。2018年3月に開始され、研究成果は近々発表される予定だ。

国立国際医療研究センター(NCGM)
糖尿病リスク予測ツール 第2版
ウェアラブル機器等を活用した管理栄養士伴走による健康改善介入研究 無作為化非盲検並行群間比較試験
[Terahata]

関連トピック

疾患 ▶ 糖尿病

2020年08月12日
ウォーキングなどの運動は「魔法の薬」 座ったままの時間を減らすだけでも効果 室内運動もお勧め
2020年08月12日
野菜と全粒穀物を食べると糖尿病を予防できる 少しでも食事に加えると効果 食物繊維が善玉の腸内菌を増やす
2020年08月12日
「生きがい」が65歳以上の働く人の健康効果を高める 「金銭目的」のみだと健康感と生活機能が悪化
2020年08月12日
全国の1万人超の健康診断の受診状況や病気予防への取組みを調査 できない理由は「何をすればよいか分からない・お金がかかる・面倒」
2020年07月28日
【新型コロナ】感染再拡大に備えて ここまで分かってきた「感染するとどうなる? どういう人が重症化する? 」

疾患 ▶ 高血圧

2020年08月12日
ウォーキングなどの運動は「魔法の薬」 座ったままの時間を減らすだけでも効果 室内運動もお勧め
2020年08月12日
「生きがい」が65歳以上の働く人の健康効果を高める 「金銭目的」のみだと健康感と生活機能が悪化
2020年08月12日
全国の1万人超の健康診断の受診状況や病気予防への取組みを調査 できない理由は「何をすればよいか分からない・お金がかかる・面倒」
2020年07月28日
【新型コロナ】感染再拡大に備えて ここまで分かってきた「感染するとどうなる? どういう人が重症化する? 」
2020年07月28日
野菜を食べると体重が減りやすい 日本人5万人超を調査 果物の食べ過ぎには注意

疾患 ▶ 肥満症/メタボリックシンドローム

2020年08月12日
ウォーキングなどの運動は「魔法の薬」 座ったままの時間を減らすだけでも効果 室内運動もお勧め
2020年08月12日
野菜と全粒穀物を食べると糖尿病を予防できる 少しでも食事に加えると効果 食物繊維が善玉の腸内菌を増やす
2020年08月12日
自宅で"筋活"を行いロコモ予防 筋肉量と筋力の向上を目指す「ロコモ予防運動プログラム」を始動 順天堂大
2020年08月12日
全国の1万人超の健康診断の受診状況や病気予防への取組みを調査 できない理由は「何をすればよいか分からない・お金がかかる・面倒」
2020年07月28日
【新型コロナ】感染再拡大に備えて ここまで分かってきた「感染するとどうなる? どういう人が重症化する? 」

疾患 ▶ 脂質異常症(高脂血症)

2020年08月12日
ウォーキングなどの運動は「魔法の薬」 座ったままの時間を減らすだけでも効果 室内運動もお勧め
2020年08月12日
「生きがい」が65歳以上の働く人の健康効果を高める 「金銭目的」のみだと健康感と生活機能が悪化
2020年08月12日
全国の1万人超の健康診断の受診状況や病気予防への取組みを調査 できない理由は「何をすればよいか分からない・お金がかかる・面倒」
2020年07月28日
野菜を食べると体重が減りやすい 日本人5万人超を調査 果物の食べ過ぎには注意
2020年07月28日
「フレイル」のリスクは太り過ぎでもやせ過ぎでも上昇 低栄養を減らして予防

一無・二少・三多 ▶ 「無煙」喫煙は万病の元

2020年08月12日
全国の1万人超の健康診断の受診状況や病気予防への取組みを調査 できない理由は「何をすればよいか分からない・お金がかかる・面倒」
2020年07月28日
お酒とタバコは「食道がん」リスクを高め合う 両方あるとリスクは17倍に上昇 片方を止めただけでも予防効果が
2020年07月28日
喫煙率が下がらないのは社会格差が広がっているから? とくに若い世代でタバコの格差は拡大
2020年07月10日
スマホで「禁煙アプリ」を使うと禁煙の成功率が高まる 医師が処方するアプリの有効性を実証
2020年06月26日
涙で乳がんを早期発見 簡単で痛みのない検査を可能に エクソソームを超高感度で検出

一無・二少・三多 ▶ 二少(少食・少酒)

2020年08月13日
【新型コロナ】日本人はいま何を不安に感じているか 求めるのは「安定した社会」 100の国や地域で国際調査を実施
2020年08月13日
【新型コロナ】今冬にはインフルエンザと新型コロナが同時に流行 「両方の検査を」と日本感染症学会が提言
2020年08月13日
【新型コロナ】対策を行っている企業ほど、従業員の精神的な健康度や仕事のパフォーマンスは高い
2020年08月12日
野菜と全粒穀物を食べると糖尿病を予防できる 少しでも食事に加えると効果 食物繊維が善玉の腸内菌を増やす
2020年08月12日
全国の1万人超の健康診断の受診状況や病気予防への取組みを調査 できない理由は「何をすればよいか分からない・お金がかかる・面倒」

疾患 ▶ 動脈硬化

2020年08月12日
ウォーキングなどの運動は「魔法の薬」 座ったままの時間を減らすだけでも効果 室内運動もお勧め
2020年08月12日
「生きがい」が65歳以上の働く人の健康効果を高める 「金銭目的」のみだと健康感と生活機能が悪化
2020年08月12日
全国の1万人超の健康診断の受診状況や病気予防への取組みを調査 できない理由は「何をすればよいか分からない・お金がかかる・面倒」
2020年07月28日
なぜ運動? 運動により世界の390万人以上の命が救われている 運動はメンタルにも良い
2020年07月28日
ボランティア活動に参加すると寿命が延び幸福感も向上 コロナ後の社会整備の鍵に

一無・二少・三多 ▶ 「少食」食事は腹7~8分目

2020年08月13日
【新型コロナ】日本人はいま何を不安に感じているか 求めるのは「安定した社会」 100の国や地域で国際調査を実施
2020年08月12日
野菜と全粒穀物を食べると糖尿病を予防できる 少しでも食事に加えると効果 食物繊維が善玉の腸内菌を増やす
2020年07月28日
野菜を食べると体重が減りやすい 日本人5万人超を調査 果物の食べ過ぎには注意
2020年07月28日
「フレイル」のリスクは太り過ぎでもやせ過ぎでも上昇 低栄養を減らして予防
2020年07月28日
お酒とタバコは「食道がん」リスクを高め合う 両方あるとリスクは17倍に上昇 片方を止めただけでも予防効果が

 ▶ 一無・二少・三多

2020年08月13日
【新型コロナ】日本人はいま何を不安に感じているか 求めるのは「安定した社会」 100の国や地域で国際調査を実施
2020年08月13日
【新型コロナ】今冬にはインフルエンザと新型コロナが同時に流行 「両方の検査を」と日本感染症学会が提言
2020年08月13日
【新型コロナ】心理的不安が予防行動に大きく影響 個人差に合わせた対策とケアが必要
2020年08月13日
【新型コロナ】対策を行っている企業ほど、従業員の精神的な健康度や仕事のパフォーマンスは高い
2020年08月12日
ウォーキングなどの運動は「魔法の薬」 座ったままの時間を減らすだけでも効果 室内運動もお勧め
全国生活習慣病予防月間
大正製薬 コバラサポート
尿酸値PR
新着ニュース

トピックス&オピニオン
新型コロナウイルス関連

Dr.純子のメディカルサロン こころがきれいになる医学
保健指導リソースガイド
国際糖尿病支援基金
糖尿病ネットワーク 患者さん・医療スタッフのための糖尿病の総合情報サイト
糖尿病リソースガイド 医師・医療スタッフ向け糖尿病関連製品の情報サイト
日本健康運動研究所 健康づくりに役立つ情報満載。運動理論から基礎、応用を詳細に解説
セルフメディケーション・ネット セルフメディケーションの基礎から薬の知識までさまざまな情報を提供
日本くすり教育研究所 小・中学校で「くすり教育」を担う指導者をサポート