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「超加工食品」が肥満や糖尿病の原因に 10%増えると糖尿病リスクは15%上昇 もっと自然な食品を

キーワード: 二少(少食・少酒) 一無・二少・三多 糖尿病 肥満症/メタボリックシンドローム 「少食」食事は腹7~8分目 食生活

 「超加工食品」を食べ過ぎると、2型糖尿病や肥満のリスクが上昇することが、10万人以上を対象とした調査研究で明らかになった。
 「超加工食品」の摂取量が10%増えると糖尿病リスクは15%上昇するという。
「超加工食品」の影響は想像以上
 コンビニやスーパーで売られている調理済みの加工食品よりも、野菜や穀類、肉、魚など自然の素材を自宅で調理して食べた方が体に良さそうだと、多くの人が思っている。

 しかし、加工食品の悪影響は考えられている以上に大きいことが、フランスの研究で明らかになった。「超加工食品」を多く食べる人は、自然の食材を使った食品を食べている人に比べ、糖尿病を発症するリスクが高いという。

関連情報
超加工食品は身のまわりにあふれている
 「超加工食品」(Ultra-Processed Foods)とは聞きなれない言葉だが、実は私たちの身のまわりにあふれている食品だ。

 米国糖尿病学会(ADA)によると、超加工食品とは「糖分や脂肪、塩分を多く含む加工済みの食品。硬化油、添加糖、香味料、乳化剤、保存料など添加物を加え、工業的な過程を経て作られる、常温で保存できたり、日持ちを良くしてある食品」のことだ。

 果糖や人工油脂などをたっぷり使った菓子パンなどが「超加工食品」だ。

 他にも、▼スナック菓子、▼菓子パン・総菜パン、▼カップ麺、▼ピザ・ホットドック、▼ケーキ・クッキー・パイ、▼ドーナツ・マフィン、▼ミートボール・チキンナゲット、▼アイスクリーム、▼ミルクシェイク・カスタード、▼高カロリーの清涼飲料などがある。

 こうした食品を毎日食べ過ぎていると、肥満、2型糖尿病、高血圧、脂質異常症、心臓病、がんなど、さまざまな健康障害が起こることを示した研究が増えている。
自然に近い食品は低カロリー
Fotolia_245251968_Subscription_Monthly_M  「超加工食品」の多くは、糖質、脂肪、塩分が多く含まれ、カロリーも高い。他の必要な栄養素であるビタミンやミネラル、食物繊維などはあまり含まれていない。

 糖尿病のリスクを減らすために勧められるのは、ヨーグルト、野菜、全粒穀物、ナッツ類などの加工度の少ない、より自然に近い食品だという。

 「自然に近い食品は、糖質・脂肪・塩分が少なく、低カロリーであることが多いのです。糖尿病のリスクを下げたいのであれば、脂肪の多い加工肉や、高カロリーの清涼飲料なども減らすことをお勧めします」と、フランスのパリ13大学のベルナー スロウ氏は言う。
超加工食品が100g増えるごとに糖尿病リスクは5%上昇
 スロウ氏らの研究チームは2009〜2019年に、約10万5,000人(平均年齢 43歳)のフランス人の食事記録を調べた。

 調査の参加者は、人口統計学、ライフスタイル特性、身体活動、一般的な健康、および栄養にもとづくアンケートに回答した。参加者は24時間の食事についてのアンケート調査に3回以上回答した。食事記録では3,500種類以上の食品の摂取について調べられた。

 解析した結果、超加工食品の摂取量が10%増えるごとに、糖尿病の発症リスクは15%増加することが明らかになった。

 超加工食品の摂取量が100g増えるごとに、糖尿病リスクは5%増加した。その一方で、加工度の少ない食品を摂取すると、糖尿病リスクは9%減少した。

 また、超加工食品を多く食べている人は、喫煙、肥満、運動不足が多い傾向があり、脂肪の多い肉や加工肉の摂取量が多く、全粒穀物、果物、野菜の摂取量が少ない傾向があることも分かった。

 過去の研究では、1日の摂取カロリーの70%を超加工食品から摂取している人は、40%以下の人に比べ、心血管の健康が良好である割合が半分に減少することが示されている。
超加工食品を見分ける方法
 フランス政府は、2021年までに超加工食品の消費量を20%削減することを目標としている。

 超加工食品は一般的に、大規模な食品販売や商業的なプロモーションが投入されており、大量生産ができ、利便性やアクセシビリティが高い。低価格、より大きいポーションサイズで売られているという特徴がある。

 なお研究者は、「注意しなければならないのは、加工食品のすべてが良くないわけではないことです。牛乳とヨーグルトなどの乳製品、パンやパスタ、肉、卵、豆など、冷蔵食品や缶詰などの加工食品は、現代人の食生活に不可欠です。しかし、超加工食品のなかには健康に良くないものもあることは確かです」と付け加えている。

 「超加工食品を見分けるためには、栄養表示をよく見ることが大切です。原材料のリストが長く、化学物質が多く含まれる場合は、それが超加工食品である可能性が高いのです」と、スロウ氏はアドバイスしている。

Too much ultra-processed foods linked to lower heart health(米国心臓学会 2019年11月11日)
Ultraprocessed Food Consumption and Risk of Type 2 Diabetes Among Participants of the NutriNet-Santé Prospective Cohort(JAMA Internal Medicine 2019年12月16日)
Association Between Ultraprocessed Food Consumption and Risk of Mortality Among Middle-aged Adults in France(JAMA Internal Medicine 2019年2月11日)

(Terahata)

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