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【新型コロナウイルス感染症に備えて】 感染症に対策するための「7つの約束」とは

キーワード: 一無・二少・三多 「多接」多様なつながり 食生活

 新型コロナウイルスについて、メディアで連日報じられ、不安が広がっている。
 日本では現在、流行が認められている状況ではないが、今後の動向は予測しづらく油断は禁物だ。
 "感染症対策の緊急提言"も発表され、「落ち着いた行動を」と呼びかけられている。
 新型ウイルスに限らず、インフルエンザなどの感染症にも備えておくことが大切だ。
新型コロナウイルスはどんな人が重症化しやすいのか?
 新型コロナウイルスについては、現時点でどのような人が重症化しやすいかは、十分に明らかにされていないが、通常の肺炎などと同様に、高齢者や基礎疾患のある人のリスクが高くなる可能性がある。

 米国疾病予防管理センター(CDC)によると、新型コロナウイルスに罹った肺炎患者のうち、1/3から1/2が糖尿病や高血圧、心臓の病気などの基礎疾患をもっていた。

 体には防御機構があり、病原体が体内に入ってきても、白血球やリンパ球などの免疫細胞が連携プレーで病原体を撃退する。糖尿病の人は、血糖コントロールが良くないと、この免疫力が低下しているおそれがある。

 感染症を未然に防ぐために、また感染してしまった場合に重症化するのを防ぐために、血糖値をできるだけ正常に保つことが大切だ。

 こうした対策は、新型コロナウイルスに限らず、インフルエンザなどの感染症にも有効だ。「糖尿病の人は、ふだんから血糖コントロールを良好に保つよう治療を行うことが重要です」と、国立国際医療研究センター国際疾病センターでは述べている。

 体の異常に早く気がついて、感染を早くみつけることも大切だ。新型コロナウイルスに感染すると、発熱やせきなどの呼吸器症状があらわれる。自身の体調に変化がないかを注意している必要がある。
新型コロナウイルス感染症対策の緊急提言
 「STOP感染症2020戦略会議」(座長:賀来満夫・東北医科薬科大学特任教授、事務局:一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会)はこのほど、都内で記者会見を開催し、「新型コロナウイルス感染症対策の緊急提言」を発表した。

 同戦略会議は、国土強靱化の観点から、地震や台風、水害など災害発生時の感染症対策や平時からの備えを検討し、政府などに政策提案を行うことを目的として、2019年12月に発足した。委員には、感染症、災害医療、公衆衛生をはじめ、医学、歯学、薬学、看護学など、各分野の第一線で活躍する専門家が名を連ねている。

 座長の賀来満夫教授は次のように述べている。
 今回の新型コロナウイルス感染症については、すでにさまざまな報道がされており、情報に過剰に反応し、望ましくない対応をとる例も散見されます。

 一方で、感染症にまったく無関心で、対策のマナーができていない人も少なくありません。

 新型コロナウイルスについて、ヒトからヒトへの感染は認められているものの、日本国内で現在、流行が認められている状況ではありません。

 過剰に心配することなく、風邪やインフルエンザと同様に、まずは、アルコール含有の除菌剤や、石けんと流水による手洗い、マスクやティッシュ・ハンカチ、袖を使って口や鼻をおさえる「咳エチケット」などの感染症対策を行うことが重要です。

 同戦略会議が提言している「STOP感染症・7つの約束」では、新型コロナウイルスに限らず、インフルエンザや、蚊媒介感染によるデング熱など、他の感染症にも注意が必要だと指摘している。

 とくにインフルエンザについては、米国で今年の冬に1万人以上が亡くなっており、日本でも昨年3,325人が亡くなっている。同戦略会議は、感染症も自然災害と同じように考え、「ふだんから備えておくことが大切」と指摘している。
新型肺炎対策「STOP感染症・7つの約束」
約束1 正しく恐れる。

 「ウイルス感染はいつでも、どこでも起こりうる」という意識をもち、ウイルスや感染症について、正しい知識のもとで的確な行動をとれるようする。

約束2 ウイルスや菌の顔と性格を知る。

 感染症を予防する、あるいは拡大を防ぐために、感染経路を断つこと、すなわちウイルスが体内に入らないようにすることと、他の人にうつさないようにすることがもっとも重要。

 新型コロナウイルスの感染経路は、(1)飛沫感染(患者に濃厚に接触することによる感染)、(2)接触感染(ウイルスに汚染された環境にふれることによる感染)なので、これらを防ぐことが必要となる。

約束3 "STOP感染「新生活習慣」"をつくる。

 「手洗い」や「マスクの着用」を含む「咳エチケット」などの通常の感染症対策が大切。

 最近の研究では、身の回りの環境を除菌することで、劇的にインフルエンザの感染を防げることが分かってきた。正しい手洗いとともに、手を洗えない時にも使える、除菌を目的としたウェットティッシュ(アルコール含有がより望ましい)を携帯することも有効。

 このほか、多くの人が手を触れる場所の除菌(環境衛生)や、空気中のウイルスや菌を減らす換気や空気清浄機の活用も有効だ。

 さらに、ヨーグルトなどの食品も免疫力を向上させる効果を期待できる。酪酸菌や乳酸菌などのプロバイオティクスは、腸内フローラを整え、感染症予防につながる。口腔ケアが感染症予防になることも分かってきた。

約束4 最新の対策技術にも目を向け情報収集する。

 「持続除菌」という技術が注目されている。一般に普及しているアルコールによる除菌は瞬間的な効果はあるが、長続きしない。現在は、除菌力を数日から数ヵ月も維持できる除菌剤が開発・商品化されている。空気清浄機などにも、ウイルスや菌の除去の効果が高いものが出ている。

約束5 喉元過ぎても熱さを忘れない。

 今回の新型ウイルスが終息してくると、感染症への関心も薄れてしまうおそれがある。しかし、今年開催される東京オリンピック・パラリンピックでは、世界中から多くの人が日本を訪れるので、感染症対策はこれからが本番だといえる。

約束6 新型肺炎以外の感染症にも目を向ける。

 東京オリンピック・パラリンピックは、世界中から人が集まる史上空前のマスギャザリングとなる。また、地震や台風、洪水などの自然災害も、感染症のリスクを拡大させる。リスクの高いあらゆる感染症について、正しい知識をもつことが必要。

約束7 防災用品だけでなく、感染症対策用品も備蓄を!

 感染症も自然災害と同じように考えて、備えておく必要がある。マスク、消毒剤、石鹸、口腔ケア用品、プロバイオティクス、ウェットティッシュ、除菌クロスなどの備品は、ふだんから備蓄しておくことが望ましい。
1人ひとりができる新型コロナウイルス感染症対策は?

■新型コロナウイルスに感染しないようにするために

(1)手洗い
 ドアノブや電車のつり革などさまざまなものに触れることにより、自分の手にもウイルスが付着している可能性があります。外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前などこまめに手を洗います。
(2)ふだんの健康管理
 ふだんから、十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけ、免疫力を高めておきます。

(3)適度な湿度を保つ
 空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下します。乾燥しやすい室内では加湿器などを使って、適切な湿度(50〜60%)を保ちます。

※マスクの効果は?
 マスクは、咳やくしゃみによる飛沫及びそれらに含まれるウイルス等病原体の飛散を防ぐ効果が高いとされています。咳やくしゃみ等の症状のある人は積極的にマスクをつけましょう。
 一方で、予防⽤にマスクを着⽤することは、混み合った場所、特に屋内や乗り物など換気が不十分な場所では一つの感染予防策と考えられますが、屋外などでは、相当混み合っていない限り、マスクを着⽤することによる効果はあまり認められていません。
 咳や発熱などの症状のある人に近づかない、人混みの多い場所に行かない、手指を清潔に保つといった感染予防策を優先して行いましょう。

■ ほかの人にうつさないために
<咳エチケット>
 くしゃみや咳が出るときは、飛沫にウイルスを含んでいるかもしれませんので、次のような咳エチケットを心がけましょう。
・マスクを着用します。
・ティッシュなどで鼻と口を覆います。
・とっさの時は袖や上着の内側でおおいます。
・周囲の人からなるべく離れます。

一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会
Interim Clinical Guidance for Management of Patients with Confirmed 2019 Novel Coronavirus (2019-nCoV) Infection(米国疾病予防管理センター(CDC) 2020年2月11日)

(Terahata)

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