一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病とその予防
主な生活習慣病
ニュース

便秘薬「酸化マグネシウム」に副作用が 適正使用を呼びかけ 症状が出たときの対処法は?

キーワード: 二少(少食・少酒) 一無・二少・三多 肥満症/メタボリックシンドローム 「少食」食事は腹7~8分目 三多(多動・多休・多接) 「多動」身体を活発に動かす 食生活 身体活動・運動不足

 医薬品医療機器総合機構(PMDA)は、「酸化マグネシウム製剤の使用により高マグネシウム血症を発症し、重篤な転帰をたどる症例が報告されている」として、「適正使用に関するお願い」を公式サイトに掲出した。酸化マグネシウム製剤の適正使用を呼びかけている。
高マグネシウム血症に注意
 医薬品医療機器総合機構(PMDA)は、「酸化マグネシウム製剤」による「高マグネシウム血症」について、発症予防および早期発見のために、高リスク例や症状の特徴を挙げて注意を喚起している。

 酸化マグネシウム製剤は便秘薬や制酸薬として広く使われている。胃内で制酸作用により胃酸を中和するとともに、腸内では水分の再吸収に抑制的に働き、腸管内容物が膨張し腸管に刺激を与えることで、排便を容易する。同剤の年間の使用者数は約4,000万人と推計されている。

 一方、「高マグネシウム血症」は、血液中のマグネシウム濃度が高い状態になり発症する。マグネシウムは体内にある電解質の1つであり、血液などの液体に溶け込むと電荷を帯びる。通常はタンパク質と結合していたり、骨に蓄えられており、血液中に含まれるマグネシウムは微量だが、これを含む薬剤を服用していると血中濃度が高まるおそれがある。
どんな副作用があるのか
 次のような症状がみられる場合は、高マグネシウム血症の可能性があるので、同剤の服用をやめて、医療機関を受診するよう呼びかけている。

■ 高マグネシウム血症の初期症状
吐き気、嘔吐、立ちくらみ、めまい、脈が遅くなる、皮膚が赤くなる、力が入りにくくなる、体がだるい、傾眠(眠気でぼんやりする、うとうとする)

 同製剤に関する注意喚起は2015年に続いて2回目となる。これにより添付文書が改訂され、「慎重投与」の対象に高齢者が追加され、「重要な基本的注意」の高マグネシウム血症に関する項目には「必要最小限の使用にとどめる」「症状が現れた場合には医療機関を受診する」が追加された。

 しかし、その後も高マグネシウム血症を発症し、死亡または死亡のおそれのある重大な転帰が報告されている。

 たとえば、酸化マグネシウム製剤を服用していた80歳代の女性は、朝6時に嘔吐があり、9時半までは意識清明だったが、その1時間後に意識消失しているところを発見され、救急搬送された。搬送時の血清マグネシウム値は10.7mg/dLに上昇し、その後、血液透析を受けて正常値まで戻った。

 70歳代の男性は、呼吸困難、悪心があり、救急外来を受診。慢性うっ血性心不全増悪の診断で入院したが、その後も悪心、食欲不振が続き、血液検査を受けた。血清マグネシウム値が4.2mg/dLと高く、酸化マグネシウム製剤の内服を中止。その後、悪心、食欲不振は改善した。
どんな人が発症しやすいか
 「適正使用に関するお願い」では、次のような患者は、酸化マグネシウム製剤により高マグネシウム血症が発症しやすいと考えられるとしている。
・ 同剤を長期間服用している患者
・ 腎障害を有する患者
・ 高齢の患者
・ 便秘症の患者

 高マグネシウム血症の発症・重篤化防止・早期発見のため、同剤を服用している人には下記のことを注意するよう呼びかけている。

・ リスクの高い人には、定期的に血清マグネシウム値を測定するなどとくに注意する。

・ 漫然とした処方を避け、必要最小限にとどめる。
 とくに便秘症の人では、腎機能が正常な場合や通常用量以下の投与であっても、重篤な転帰をたどる例が報告されている。

・ 高マグネシウム血症の症状があらわれた場合には、服用を中止し、ただちに医療機関を受診するよう指導する。
症状が出た場合の処置は
 さらに、血清マグネシウム濃度ごとの臨床症状として以下の点を示し、こうした症状があらわれた場合には、適切な処置を行うことを求めている。

出典:医薬品医療機器総合機構、2020年

出典:医薬品医療機器総合機構、2020年

製薬企業からの適正使用等に関するお知らせ(医薬品医療機器総合機構 2020年8月)
[Terahata]

関連トピック

疾患 ▶ 肥満症/メタボリックシンドローム

2021年01月28日
【健やか21】「COVID-19 ワクチン接種を考慮する妊婦さんならびに妊娠を希望する⽅へ 」の提言(⽇本産婦⼈科感染症学会・⽇本産科婦⼈科学会)
2021年01月15日
【新型コロナ】医療現場での感染リスクと予防効果を解明 医療者への感染を防ぐために 健診・保健指導にも応用
2021年01月15日
【Withコロナ時代】運動・スポーツを通じて健康二次被害を防ぐポイントは? スポーツ庁がガイドラインを公表
2021年01月15日
日本人に「低炭水化物ダイエット」は効果がある? 肥満やメタボの食事療法としては勧められる?
2021年01月15日
「肥満」の原因は自分だけのものではない 子供時代の虐待体験も成人後の肥満に影響 2万人を調査

一無・二少・三多 ▶ 二少(少食・少酒)

2021年01月15日
日本人に「低炭水化物ダイエット」は効果がある? 肥満やメタボの食事療法としては勧められる?
2021年01月15日
女性の7割が月経前に身体不調を経験 4人に1人は仕事や家事に支障が 「妊娠前(プレコンセプション)ケア」が必要 女性ビッグデータ調査
2021年01月15日
働く人がうつ病になると 「就労の継続への不安」「新型コロナは心身にストレス」 うつ病患者対象の全国調査
2020年12月18日
【新型コロナ】日本のワクチン開発はここまで進んでいる 日常での感染防止をしっかり続ける必要が
2020年12月14日
【新型コロナ】がん検診の受診者が減少 このままだと死亡リスクが上昇 コロナ下でも「がん検診は必要」

一無・二少・三多 ▶ 三多(多動・多休・多接)

2021年01月15日
【新型コロナ】医療現場での感染リスクと予防効果を解明 医療者への感染を防ぐために 健診・保健指導にも応用
2021年01月15日
【Withコロナ時代】運動・スポーツを通じて健康二次被害を防ぐポイントは? スポーツ庁がガイドラインを公表
2021年01月15日
「肥満」の原因は自分だけのものではない 子供時代の虐待体験も成人後の肥満に影響 2万人を調査
2021年01月15日
女性の7割が月経前に身体不調を経験 4人に1人は仕事や家事に支障が 「妊娠前(プレコンセプション)ケア」が必要 女性ビッグデータ調査
2021年01月15日
働く人がうつ病になると 「就労の継続への不安」「新型コロナは心身にストレス」 うつ病患者対象の全国調査

生活習慣 ▶ 身体活動・運動不足

2021年01月15日
【新型コロナ】医療現場での感染リスクと予防効果を解明 医療者への感染を防ぐために 健診・保健指導にも応用
2020年12月24日
【新型コロナ】年末年始は「真剣勝負の3週間」 みんなで危機感を共有しコロナ収束の突破口に
2020年12月24日
【新型コロナ】医療機関の受診控えで健康リスクが上昇 日本医師会は安心マークを発行「感染防止を徹底しているから、安心して来て」
2020年12月18日
【新型コロナ】日本のワクチン開発はここまで進んでいる 日常での感染防止をしっかり続ける必要が
2020年12月14日
【新型コロナ】新型コロナとインフルの同時流行に備えて 発熱したら電話で「かかりつけ医」に相談 上手な医療のかかり方プロジェクト

生活習慣 ▶ 食生活

2021年01月15日
【新型コロナ】医療現場での感染リスクと予防効果を解明 医療者への感染を防ぐために 健診・保健指導にも応用
2021年01月15日
日本人に「低炭水化物ダイエット」は効果がある? 肥満やメタボの食事療法としては勧められる?
2021年01月15日
【健やか21】「子どもの食育を考えるフォーラム」がWeb開催(日本小児医療保健協議会)
2021年01月14日
【セミナーレポート】今こそ“栄養のすすめ”−ウイルス、癌、認知症に打ち克つ力を!−Web配信中! 健康と長寿によって、活力ある未来社会の実現を目指す「世界健康フォーラム2020」
2020年12月24日
【新型コロナ】年末年始は「真剣勝負の3週間」 みんなで危機感を共有しコロナ収束の突破口に

一無・二少・三多 ▶ 「少食」食事は腹7~8分目

2021年01月15日
日本人に「低炭水化物ダイエット」は効果がある? 肥満やメタボの食事療法としては勧められる?
2021年01月15日
女性の7割が月経前に身体不調を経験 4人に1人は仕事や家事に支障が 「妊娠前(プレコンセプション)ケア」が必要 女性ビッグデータ調査
2020年12月18日
【新型コロナ】日本のワクチン開発はここまで進んでいる 日常での感染防止をしっかり続ける必要が
2020年12月14日
【新型コロナ】がん検診の受診者が減少 このままだと死亡リスクが上昇 コロナ下でも「がん検診は必要」
2020年12月14日
【新型コロナ】薬膳レシピで「コロナうつ」「コロナ疲れ」に克つ 食養生で心身の不調を解消 近畿大学

一無・二少・三多 ▶ 「多動」身体を活発に動かす

2021年01月15日
【Withコロナ時代】運動・スポーツを通じて健康二次被害を防ぐポイントは? スポーツ庁がガイドラインを公表
2021年01月15日
女性の7割が月経前に身体不調を経験 4人に1人は仕事や家事に支障が 「妊娠前(プレコンセプション)ケア」が必要 女性ビッグデータ調査
2020年12月18日
【新型コロナ】日本のワクチン開発はここまで進んでいる 日常での感染防止をしっかり続ける必要が
2020年12月14日
【新型コロナ】がん検診の受診者が減少 このままだと死亡リスクが上昇 コロナ下でも「がん検診は必要」
2020年12月14日
軽い運動を短時間しただけで記憶力を高められる 脳を標的とした運動プログラムの開発へ 筑波大

 ▶ 一無・二少・三多

2021年02月01日
「全国生活習慣病予防月間2021」がスタートしました!
2021年01月22日
1月23日は、健康生活習慣『一無、二少、三多』の日です。 「全国生活習慣病予防月間2021」は2月1日よりスタートします!
2021年01月15日
【新型コロナ】医療現場での感染リスクと予防効果を解明 医療者への感染を防ぐために 健診・保健指導にも応用
2021年01月15日
【Withコロナ時代】運動・スポーツを通じて健康二次被害を防ぐポイントは? スポーツ庁がガイドラインを公表
2021年01月15日
日本人に「低炭水化物ダイエット」は効果がある? 肥満やメタボの食事療法としては勧められる?
全国生活習慣病予防月間
明治PA3
新着ニュース

トピックス&オピニオン
新型コロナウイルス関連

Dr.純子のメディカルサロン こころがきれいになる医学
保健指導リソースガイド
国際糖尿病支援基金
糖尿病ネットワーク 患者さん・医療スタッフのための糖尿病の総合情報サイト
糖尿病リソースガイド 医師・医療スタッフ向け糖尿病関連製品の情報サイト
日本健康運動研究所 健康づくりに役立つ情報満載。運動理論から基礎、応用を詳細に解説
セルフメディケーション・ネット セルフメディケーションの基礎から薬の知識までさまざまな情報を提供
日本くすり教育研究所 小・中学校で「くすり教育」を担う指導者をサポート