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ドライアイを5分でチェックできるアプリ「ドライアイリズム」 研究の進歩にも貢献できる

キーワード: 一無・二少・三多 ストレス関連疾患/適応障害 三多(多動・多休・多接) 「多休」休養をしっかりとる 疲労(休養不足)

 順天堂大学が、ドライアイや眼精疲労のチェックを、スマホで5分でできるアプリ「ドライアイリズム」のアンドロイド版の公開を開始した。iOS版は2016年にリリース済み。
 このアプリを使うと、症状を記録できるダイアリー機能を利用できるほか、希望者は順天堂大学眼科によるドライアイ研究にも参加できる。
5分でチェックできる研究アプリ
アンドロイド版とiOSのアップデート版を同時リリース
 順天堂大学医学部眼科学講座の研究グループは、ドライアイや眼精疲労といった症状と生活習慣の関連を明らかにするため、スマートフォン・アプリ「ドライアイリズム」を開発・公開している。


■ 「ドライアイリズム」のダウンロード
 「ドライアイリズム」は、ドライアイ研究ビッグデータの基盤となるアプリで、iOS版は2016年11月にリリースされた。このほど、新たにアンドロイド版も公開をはじめた。

 両方とも新たに機能を追加してある。新たに搭載されたのは、利用者のドライアイの状況を見える化した「みんなのドライアイマップ」や、ドライアイの症状を記録できるダイアリー機能。英語版の公開も予定している。

 「ドライアイリズム」は、Google Play、App Storeから、無料でダウンロードできる。
頭痛、眼精疲労、肩こりの原因はドライアイかもしれない
「ドライアイリズム」の画面
 ドライアイは、もっとも数が多い一般的な眼科疾患で、有病者数は日本で2,200万人、世界で10億人と推測されている。しかし、多くの人は診断にいたっておらず、眼精疲労、眼痛、頭痛、実用視力の低下、肩こりなど、生活の質を下げたり、労働生産性の低下の原因になっている。

 一方で、ドライアイの自覚症状を呈しているのにもかかわらず、「ドライアイ未診断者」が多いことが明らかになっている。

 そこで研究グループは、ふだんからの症状の変動などについて、正確な情報を集めることで、症状がでる前に予防したり、回復を早められると考え、「ドライアイリズム」を作った。

 「ドライアイリズム」を使うと、以下のことができるという――。

1. 5分でできる簡単ドライアイ測定で、自分のドライアイスコアをチェックができる。
 自覚症状を聞く診療用アンケートや、まばたき計測により、ドライアイや眼精疲労といった目の症状をチェックできる。
 測定結果はグラフやカレンダーで見ることができ、スコアの変化や労働生産性を確認することができる。
 今回、スコアの表示画面をアップデートし、より分かりやすく確認できるようになった。

2. ストレス、睡眠時間などの生活習慣を入力することにより、日々のドライアイスコアの変化と生活習慣の相関を自身で確認できる。
 ドライアイと生活習慣の関連を明らかにするため、モニター作業の時間、睡眠、歩数といった個々の生活習慣も同時に計測する。

3. 「みんなのドライアイマップ」で、ユーザーのドライアイの状況を確認できる。

4. 医学の進歩に貢献できる。匿名化されたビッグデータは、順天堂大学眼科によるドライアイ研究に役立てられる。
 国内外でドライアイのアプリを利用してもらうことで、世界規模のビッグデータを収集でき、ドライアイ研究の進歩にもつながる。

ドライアイを重症化させる原因は?
 同アプリを用いたこれまでの研究で、ドライアイを重症化させる因子として、▼性別(女性)、▼膠原病、▼花粉症、▼うつ病、▼現在のコンタクトレンズの装用、▼長時間のモニター作業、▼喫煙などが明らかになっている。

 また、ドライアイの未診断者の特徴として、▼若年齢、▼男性、▼膠原病・精神疾患・眼手術歴の既往がないこと、▼コンタクトレンズの装用経験がないことが示されている。

 「ドライアイは根治療法が見つかっていないため、治療し続けることが大切です。そのため、ふだんの症状やその変動について可能な限り正確な情報を集め、症状が出る前に予防することや、重症化を防ぐことが求められます」と、研究代表者の猪俣武範・順天堂大学医学部眼科学講座准教授は述べている。

 この研究が「日常生活での生活状況や周囲環境の変化が、疾患に及ぼす影響について包括的に検討できる新しいタイプの臨床研究です」と、猪俣准教授は説明している。
新しいタイプのアプリを利用した臨床研究
 なお、同アプリで実施する臨床研究については、すべて同大学の倫理委員会の審査を経て正式に承認されており、収集されたデータは、個人の特定に結びつく情報を一切含まず、万が一漏洩しても個人の権利や財産の損害に結びつくことはないとしている。

 また、研究は問診を中心とした疫学的観察研究であり、何らかの身体負荷がかかる介入は一切ない。研究への参加は自由意思によるもので、いつでも研究への参加を中止することができる。さらに、研究の協力にあたり、利害および費用の負担は一切発生しない。

 得られた研究成果、収集されたデータは、それぞれの疾患の早期発見、診断、治療の研究に役立てるため、学会発表や学術雑誌などに公表される可能性がある。

■ 「ドライアイリズム」のダウンロード

順天堂大学医学部眼科学講座
[Terahata]

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