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健康な人の血液からiPS細胞 京大と日立が「iPS細胞パネル」を作製

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 京都大学iPS細胞研究所(CiRA、山中伸弥所長)と日立製作所は、健康診断を受けた健康な人から提供してもらった血液を元に、iPS細胞を作る取り組みをはじめると発表した。
 作った細胞は匿名化した健診のデータと一緒に、理化学研究所バイオリソースセンターに寄託し、医学研究に役立ててもらう。
100人のドナーから細胞を採取、iPS細胞を作製
 iPS細胞(人工多能性幹細胞)は、体のさまざまな組織の細胞に変わる能力がある。iPS細胞の研究は、山中所長が2007年に世界ではじめて培養に成功して以来、進歩を続けている。CiRAでは、さまざまな病気の患者の細胞からiPS細胞を樹立し、公的な細胞バンクに寄託することで、多くの研究者が使用できる環境の整備を目指している。

 研究を進める上で、年齢や性別など属性が近い人のiPS細胞を比較することが必要となる。iPS細胞やそれに付随する診療情報で構成された「疾患特異的iPS細胞パネル」と、疾患をもたない人の細胞から樹立したiPS細胞と健康に関するデータで構成された「健常人iPS細胞パネル」の整備が求められている。

 発表された取り組みでは、さまざまな年齢と性別の100人程度のドナーから細胞を提供してもらうために、9月以降から日立が運営する日立健康管理センタで募集をはじめることが決まっている。それをもとに、CiRAがiPS細胞を作製、健常人のiPS細胞パネルの構築を進めることになる。

 具体的には、同センタでドナーから血液を採取し、匿名化した健診データとともに、CiRAに提供。その後、CiRAが血液細胞からiPS細胞を樹立し、「日立iPS細胞パネル」の構築を目指す。樹立したiPS細胞のうち、ドナーの同意を得たものは、公的な細胞バンクである理化学研究所バイオリソースセンターに寄託される。

 iPS細胞パネルを構築するために、多数のドナーを確保するとともに健診データと関連付ける必要がある。同センタでは、茨城県日立市を中心とする日立グループの従業員約4万人弱と家族、退職者を対象とした健康診断(人間ドック含む)を行っており、健診データを約20年にわたり電子化し蓄積している。

 健常人iPS細胞パネルの構築や疾患特異的iPS細胞パネルとの比較研究を通じて、特定の病気の発症原因および進行過程など、これまでわからなかった病気の詳しい原因の解明や、新たな治療法・医薬品の開発などにつながることが期待される。

健常者の細胞からiPS細胞を作製
京都大学 iPS細胞研究所: CiRA(サイラ)

(TERA)

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