禁煙指導の専門家から
『紫煙の怖さと生活習慣病予防』
中央内科クリニック院長 村松 弘康 先生
5.上手に禁煙するには
 禁煙する際には、まず目的や目標を明確にしてください。子供には吸って欲しくないと思うなら“親である自分が手本を示さねばならない”とか、“1日1箱のタバコ代節約で年間15万円の貯金”など、禁煙のメリットを思い浮かべながら目的を立てるとよいでしょう。動機づけが曖昧だと禁煙の継続は難しくなるものです。

 禁煙が難しいのは、前述のニコチン離脱症状の影響も大きいので、離脱症状を緩和するための禁煙補助薬の使用(できれば禁煙外来受診)を上手に活用することが望ましいと言えます。苦しいダイエットが成功しづらいのと同様に、辛い禁煙も成功しません。喫煙者の大半は、本人も気づかないうちにニコチン依存に陥っています。長年の習慣として生活の中に入り込んでしまっているため、自力のみでチャレンジするのは難しいのです。

 現在、禁煙治療は、禁煙外来等のある指定医療機関で保険診療が適用されます(1年に1回3カ月間のみ)。診察料や処方箋料・薬代すべて合計しても3割負担の場合、1日200円程度で治療できます。2〜3ヵ月の治療期間に合計5回の通院で、成功率は約70%です(自力でチャレンジした場合では20%程度)。

 “タバコをやめたい!”と思ったら、専門医を訪ねるのが確実な近道と言えるかもしれません。

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全国生活習慣病予防月間 2011年のテーマは“禁煙”
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