一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病
生活習慣病

CKD(慢性腎臓病)

どんな病気?

 腎臓は血液の中の老廃物を取り除いてきれいにする臓器です。その腎臓の働き(腎機能)が、ゆっくりと何年もかけて低下していく病気が「慢性腎臓病」です。英語の頭文字をとって「CKD」とも呼ばれます。

 CKDになり何年もたち腎機能が極端に低下してくると、尿毒症の症状(例えば、貧血、頭痛、吐き気、めまい、しびれ、視力低下、不整脈、意識障害など)や足のむくみが現れてきます。このような症状が現れた場合、命を守るために早急に透析治療を行わなければいけません。しかも透析療法が必要なほど腎機能が低下してしまってからでは、腎機能を元に戻すことはできません。

 大切なことは、CKDは、透析治療が必要になるほど進行する直前まで、ほぼ自覚症状に現れないということです。そのため腎機能の検査で異常が発見されたら、自覚症状がなくても治療を継続してください。早い段階のCKDであれば、治療によって腎機能が改善することも少なくありません。

 また、CKDでは腎機能の低下とは別の懸念もあります。それはCKDの進行に伴い心臓や脳の血管の病気が増えるということです。実際のところ、透析治療が必要なるよりも先に、心筋梗塞や脳卒中などのために亡くなる患者さんが少なくありません。それを防ぐためにも、CKDの早期治療が大切です。

数字で見るCKD

  • 患者数は、1,330万人
  • 透析患者数は、32万448人 詳しく見る ▶
  • 健診で蛋白尿陽性が見つかった人の5〜10%が、
    いずれ透析治療が必要になる

CKDの予防と治療

 CKDは腎機能が慢性的に低下した状態を指す病名で、原因を問いません。ただ、実際には、腎臓そのものに起こる病気(糸球体腎炎など)よりも、糖尿病に伴うCKDのほうが多いことが今、問題になっています。

 糖尿病に伴うCKDの予防する方法は、糖尿病そのものをきちんと治療することです。つまり、血糖値をしっかりコントロールすることです。また、CKDの進行には高血圧も強くかかわっていますので、血圧のコントロールも大切です。血糖や血圧のコントロールはCKDの‘予防’だけでなく、当然、‘治療’においても重要です。また、血圧のコントロールは糖尿病以外の原因によるCKDでも重要で、CKD治療の柱の一つと言えます。

 具体的な血圧コントロールの目標(診察室血圧)は、糖尿病の患者さん、および、糖尿病以外の原因によるCKDで蛋白尿が陽性の患者さんは、収縮期血圧130mmHg未満、拡張期血圧80mmHg未満です。糖尿病以外の原因によるCKDで蛋白尿が陰性の場合は、同順に140/90mmHg未満です。家庭血圧はそれぞれ5mmHg低い値を目標にします。

 糸球体腎炎などの腎臓そのものの病気によるCKDでは、血圧のコントロール以外に、病気の状態に応じて、蛋白質の摂取量を抑える食事療法や、抗炎症薬、抗血小板薬などによる治療により、腎機能の低下を抑制します。

関連する生活習慣病

の数が多いほど関連が強いことを意味します。

★★☆
高血圧はCKDの原因になりやすく、かつ、CKDのために高血圧になりやすくなります
★★☆
これらの病気はCKDの患者さんが併発しやすく、寿命を左右したり身体障害を招いたりする重大な病気です
★☆☆
これらの病気はCKDの原因になりやすい病気です
★☆☆
脂質異常症はCKDの患者さんが併発しやすい病気です

さらに詳しく

2015年12月 公開
2016年01月 更新

「CKD(慢性腎臓病)」に関するトピック

2017年10月25日
【新連載】「糖尿病デバイス革命」を公開 糖尿病リソースガイド
2017年09月28日
今年は食後高血糖(血糖値スパイク)「糖をはかる日」講演会開催間近!!
2017年09月26日
糖尿病合併症のバイオマーカー:GAの臨床的意義
2017年09月25日
急性心腎症候群の管理 〜虚血ストレスマーカー L-FABPの可能性〜
2017年09月08日
【9/12申込締切・残席わずか】東京糖尿病療養指導士受験者用講習会
2017年09月04日
締切間近! 賞金3万円「血糖値アップ・ダウン コンテスト」
2017年08月25日
健康食品で「肝障害」 黄疸・倦怠感などの症状が 国民生活センター
2017年07月26日
日常診療におけるバイオマーカーとしての尿中L-FABPの有用性と可能性
2017年07月14日
集中治療における急性腎障害バイオマーカー〜L-FABPの可能性〜
2017年07月14日
下肢PAD指導管理加算の全国普及率は約7割 AAA調査

「CKD(慢性腎臓病)」の調査・統計

2017年01月26日
収縮期血圧の平均値は、男性133.8mmHg、女性127.2mmHg 平成27年 国民健康・栄養調査
2016年10月13日
糸球体疾患、腎尿細管間質性疾患及び腎不全の年間医療費は1兆5,346億円 平成26年度 国民医療費の概況
2016年10月13日
慢性腎不全による死亡数は年間1万5,739人 厚生労働省「平成27年 人口動態統計(確定数)の概況」より
2016年10月13日
腎不全の死亡数は年間2万4,560人 厚生労働省「平成27年 人口動態統計(確定数)の概況」より
2016年04月19日
慢性腎不全の総患者数は29万6,000人 厚生労働省「平成26年患者調査の概況」より
2016年02月19日
透析患者数は32万448人 日本透析医学会「わが国の慢性透析療法の現況(2014年末)」
2015年04月15日
糖尿病腎症が原因の患者は11万5,118人 日本透析医学会「わが国の慢性透析療法の現況(2013年末)」
2014年05月01日
糖尿病合併症が20年間で大幅減少 心筋梗塞や高血糖は60%以上減 米国疾病予防管理センター
2011年07月05日
腎硬化症が透析導入における原疾患の第3位に 日本透析医学会「わが国の慢性透析療法の現況(2010年末現在)」より
2011年07月05日
糖尿病腎症が原因の患者は10万2,788人 日本透析医学会「わが国の慢性透析療法の現況(2010年末現在)」より
糖尿病ネットワーク 患者さん・医療スタッフのための糖尿病の総合情報サイト
糖尿病リソースガイド 医師・医療スタッフ向け糖尿病関連製品の情報サイト
日本健康運動研究所 健康づくりに役立つ情報満載。運動理論から基礎、応用を詳細に解説
大人の健康生活ガイド 30代以上の中高年者に関する健康情報を提供
セルフメディケーション・ネット セルフメディケーションの基礎から薬の知識までさまざまな情報を提供
日本くすり教育研究所 小・中学校で「くすり教育」を担う指導者をサポート
病気別BEST100サイト 知りたい病気の最新情報がすぐにわかる、病気サイトの百科事典
※一般社団法人 日本生活習慣病予防協会と名称の類似した団体がありますが、当協会との関わりは一切ありませんので、ご留意願います。