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尿酸値が気になる人へ!
尿酸値の上昇を抑える「PA-3乳酸菌」活用のススメ

キーワード: CKD(慢性腎臓病) 高尿酸血症/痛風 肥満症/メタボリックシンドローム 健康食品 食事

 健康診断などで「尿酸値が高め」と指摘されたら、早めに予防策を取ることが大切だ。血液中の尿酸の濃度が基準値を超える状態を「高尿酸血症」というが、まったく自覚症状は無い。しかし、放置していると、痛風だけではなく、尿路結石、腎障害やさまざまな生活習慣病を引き起こすリスクが高くなることがわかってきた。
 対策としては、食生活の改善、運動が推奨されるが、機能性ヨーグルトを補助的に活用するという方法もある。そこで今回は、株式会社 明治(以下、明治)が発表した尿酸値の上昇を抑えるPA-3乳酸菌の最新研究を紹介する。
高尿酸血症の人は、20代以上に増加傾向
 尿酸のもとになるプリン体は、約8割が体内で生成され、残りの約2割が食事などから摂取される。プリン体は、私たちの身体の新陳代謝には欠かせないものだが、過剰なプリン体や役割を終えた老廃物が尿酸となって、尿や便から排出される。
 アルコールやプリン体を多く含む食物のとりすぎなどにより、尿酸が過剰に産生されたり、肥満などにより腎臓の排出機能が低下したりすると、血液中の尿酸値が高くなる。基準値を超えると「高尿酸血症」と診断される。高尿酸血症の人の推計は、痛風患者の10倍とされ、1,000万人をゆうに超えると考えられている。年齢別に調査した研究では、20代から60代までのすべての年齢層において増加している。

食後の尿酸値の上昇を抑制する乳酸菌があった!
 そんな中、明治は、長年の乳酸菌研究から、プリン体を効率的に分解したり吸収したりできる菌が存在することを発見した。それがPA-3乳酸菌だ。

 同社が行った試験では、血清尿酸値4.0~7.0mg/dLの男性14名を2つのグループに分け、「PA-3乳酸菌」入りヨーグルト1個 (112g)、あるいは「PA-3乳酸菌」が入っていないヨーグルト1個(112g)を3日間(1回/日)、摂取してもらった。4日目に、前日までと同じ種類のヨーグルトと1日目安量超のプリン体(498 mg)を同時に摂取してもらい、摂取後30分、60分、90分、150分の血清尿酸値を測定し、測定開始時からの尿酸値の変化量(上昇量)を2群間で比較した。2 週間以上の期間を空けた後、各グループの摂取するヨーグルトを入れ替え、同様の試験を実施した。
 その結果、「PA-3乳酸菌」入りヨーグルトを摂取したグループは、「PA-3乳酸菌」が入っていないヨーグルトを摂取したグループに比べて、摂取30分および60分後の血清尿酸値の変化量(上昇量)が有意に抑制された。

3つのメカニズムでプリン体に作用する
 では、なぜPA-3乳酸菌が尿酸値上昇を防ぐことができるのか。
 プリン体には、遺伝情報である核酸(DNA・RNA)、エネルギー代謝を担うヌクレオチド(ATPなど)やヌクレオシド(アデノシンなど)とプリン塩基が含まれる。
 食品に含まれるプリン体のほとんどは、核酸として存在している。核酸は腸管でヌクレオチドに分解され、さらにヌクレオチドはヌクレオシド、プリン塩基へと分解される。この分解の過程で、プリン体は体内へ吸収される。プリン塩基はヌクレオチド・ヌクレオシドと比較して、体内に吸収されにくいといわれている。
 PA-3乳酸菌が尿酸値上昇を防ぐメカニズムは、以下の3つの作用が特長としてあげられる。
(1) PA-3乳酸菌が、ヌクレオシドに作用しプリン塩基へと分解する。
(2) PA-3乳酸菌が、ヌクレオチド、ヌクレオシド、プリン塩基を菌体内に取り組むことが確認されている。
(3) PA-3乳酸菌が、取り込んだヌクレオチド、ヌクレオシド、プリン塩基を増殖等に利用する。 実際に、PA-3乳酸菌の培地にプリン体を添加すると、プリン体を添加しない時と比べて増殖が促進された。

 これらの作用により腸管から吸収されるプリン体の量を減らし、血清尿酸値の上昇を抑制する効果が期待できるというわけだ。

 明治では、PA-3乳酸菌56 億個を含む「明治プロビオヨーグルトPA-3」「明治プロビオヨーグルトPA-3ドリンクタイプ」を 機能性表示食品としてリニューアル発売。1日あたりの摂取目安は、1個(またはドリンクタイプ1本)としている。

ヨーグルトは高尿酸値対策にとっても優秀食品
 「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第3版」改訂委員会のメンバーであり、プリン体測定の第一人者でもある帝京大学薬学部教授の金子希代子先生は「尿酸値高めの人は、アルコール飲料をたくさん飲む機会や、肉類・魚類などプリン体含有量の多い食品をとる量や回数を減らし、プリン体が少なめの食材(海藻、野菜、卵、大豆製品、乳製品など)を積極的に選択してほしい。メタボリックシンドロームになると尿酸値が高くなることが知られているため、肥満にならないようにエネルギーの過剰摂取にも注意を」とアドバイスする。さらに、「動物性食品にはプリン体含有量が高いというイメージがあるが、乳製品にはプリン体がごく少量しか含まれず、尿酸値を下げることが認められている優秀食材。発酵食品であるヨーグルトは、腸内環境を整える意味でも勧められる。賢く活用してほしい」と語っている。
 尿酸値が高め、生活が不規則という人は、試してみてはいかがだろう。

(取材・文/及川夕子)

(mhlab)

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