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自分が運動不足だと感じる人は30代に多く、肥満だと感じる人は40代に最も多い 内閣府「体力・スポーツに関する世論調査」より

カテゴリー: 肥満症/メタボリックシンドローム

 内閣府がこのほど発表した「体力・スポーツに関する世論調査」から、運動と肥満に関する項目をピックアップして紹介します。

 ふだん運動不足だと感じる人の割合は、「大いに感じる」が26.7パーセント、「ある程度感じる」が41.0パーセント、「あまり感じない」が22.6パーセント、「ほとんど感じない」が9.4パーセントで、7割近くの人は運動不足だと感じているという結果です。これを性別にみると、「大いに感じる」と答えた人の割合が、男性21.2パーセントに対して女性31.5パーセントで女性に多く、「ある程度感じる」は男性44.2パーセント、女性38.1パーセントで男性に多いという差があります。

 年齢層別にみた場合、運動不足だと感じている人は、30代で80.7パーセントと8割を超え最も多く(「大いに感じる」が37.8パーセント、「ある程度感じる」が42.9パーセント)、40歳代以降は年齢とともに、運動不足を「感じない」人が増えています。また、年齢層が高くなるほど、「比較的軽い運動やスポーツのみ」を「週に3回以上」などの頻度でこまめに行っていて、若年者層は反対に、競技的なスポーツを月に数回、集中して行うというスタイルが多くみられます。

 次に、自分で肥満だと感じる人の割合については、「大いに感じる」が14.0パーセント、「ある程度感じる」が29.4パーセント、「あまり感じない」が31.0パーセント、「ほとんど感じない」が24.6パーセントで、4割強の人が自分が肥満だと思っていることがわかりました。これを性別にみると、「大いに感じる」と答えた人の割合が、男性9.8パーセントに対して女性は17.7パーセントにのぼります。ただし実際には、厚生労働省の「国民健康・栄養調査」などから、男性のほうが女性よりも肥満者が多いことがわかっており、本人の自覚との差異が認められます。

 年齢層別では、肥満だと感じている人は、40代で57.0パーセントと6割近くに及び最も多く(「大いに感じる」が22.1パーセント、「ある程度感じる」が34.9パーセント)、50歳代以降は年齢とともに、肥満だと「感じない」人が増えています。

●詳しくは、内閣府のホームページへ→トップページ記事掲載ページ

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