2012年06月07日
生活習慣病による年間死亡数は3,600万人、2030年には5,500万人に 2012年世界保健統計(WHO)
カテゴリー: 高血圧 動脈硬化 心筋梗塞 狭心症 脳梗塞 脳出血 COPD(慢性閉塞性肺疾患) 肺がん 大腸がん 死亡者数 その他の情報源
世界保健機関(WHO)が発表した「2012年世界保健統計」によると、2008年の世界の総死亡数は5,700万人で、そのうちの63%にあたる3.600万人が、脳卒中や癌、心疾患、糖尿病、高血圧症、動脈硬化などのNon-communicable disease:NCD(生活習慣病)が原因で死亡しています。 生活習慣病は中年〜高齢者の間で急増しており、WHOは2030年までに、生活習慣病による死亡数が5,500万に増加し、そのうち、心疾患による年間死亡数は2,500万人に、また、がんによる死亡数は1,300万人に増加すると予測しています。 生活習慣病による死亡で割合が高いのは、「心疾患」(48%)で、次いで「がん」(21%)、「慢性呼吸病」(12%)と続きます。WHOは、心疾患による年間死亡数は1,700万人(2008年)から2,500万人(2030年)、がんによる死亡数は760万人(同)から1,300万人(年)に増加すると予測しています。 脳卒中と冠性心疾患のおよそ半分で高血圧が原因となっており、2004年には全死因の13%にあたる750万人の死亡の直接原因だったとみられています。 糖尿病は生活習慣病による死亡の直接的な原因であり、全体の3.5%を占めています。 ●情報ソース:World Health Statistics 2012(WHO)