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60歳代で3割、70歳以上では半数近くが降圧薬を服用中 厚生労働省「平成15年 国民健康・栄養調査の概要」より

カテゴリー: 高血圧

 厚生労働省は従来より年1回「国民栄養調査」を実施していましたが、国民の生活習慣などをより明かにするために平成15年から調査内容を拡充し「国民栄養・健康調査」として実施し、さきごろその結果の概要を発表しました。そこから、高血圧に関する主な項目を紹介します。

 血圧の平均値は、男性が134.2/80.8mmHg、女性は128.7/76.5mmHgで、女性のほうがやや低いことがわかります。年齢別にみると、収縮期血圧は男女ともに高齢者層ほど高く、70歳以上の男性は143.0mmHg、女性は142.6mmHgです。一方、拡張期血圧が最も高いのは、男性では50代で85.3mmHg、女性では60代で81.1mmHgでした。

 降圧薬を服用している人は全体の2割(19.9%)を占めています。とくに60代では29.2%、70歳以上では46.5%と、高齢者層で降圧薬服用者率が高くなっています。

 なお、薬物療法をしている人を除いた場合の血圧の平均は、男性が130.5/79.8mmHg、女性が124.7/75.5mmHgという結果が出ており、この数値から薬物療法中の人の血圧の平均を計算すると、男性は144.8/84.8mmHg、女性は146.2/81.3mmHgとなります。

 高血圧との関連が深い食塩の摂取量は、平均で11.2g(男性12.0g、女性10.5g)で、年齢別では男女ともに摂取量が最も多いのは50〜69歳でした。

●詳しくは、厚生労働省のホームページへ→トップページ記事掲載ページ

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