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薬物療法中の患者さんの随時血糖の平均は、男性155.7mg/dL、女性167.9mg/dL、HbA1Cの平均は7.6 パーセント 厚生労働省「平成16年 国民健康・栄養調査の概要」より

カテゴリー: 糖尿病

 厚生労働省の「平成16年 国民健康・栄養調査の概要」の中から、糖尿病に関連する項目を紹介します。

 最初は、糖尿病との関係が深い肥満についてです。BMI25以上の人の割合をみると、男性は20歳代で19.9パーセント、30歳代で28.9パーセント、40歳代32.7パーセント、50歳代30.8パーセント、60歳代29.7パーセント、70歳代以上25.5パーセントと、どの世代も肥満に該当する人が非常に多く、経年的な変化をみても、すべての世代で年々肥満者の割合が増えています。一方の女性の肥満者の割合は、20歳代で5.4パーセント、30歳代で8.3パーセント、40歳代17.9パーセント、50歳代24.1パーセント、60歳代29.9パーセント、70歳代以上26.7パーセントと、若年層では肥満者の割合が低いものの、50歳代以降は男性と同程度に肥満者が多いことがわかります。

 血糖値を下げる薬の服用やインスリン注射療法(以下、薬物療法と省略)をしている人の割合は、40歳代1.7パーセント、50歳代4.1パーセント、60歳代6.5パーセント、70歳以上で7.5パーセントと、高齢になるほど比率が増えます。

 では実際の血糖値をみてみると、食後3時間以上経過した随時血糖で、男性の平均は104.9mg/dL、女性の平均は102.5mg/dLで、女性のほうがわずかに低い傾向があります。また、男女ともに高年齢層ほど血糖が高くなる傾向がみられました。

 なお、薬物療法をしている人を除いた場合の平均値は、男性102.0mg/dL、女性100.4mg/dLです。この数値から、薬物療法をしている人の血糖値の平均値を求めると、男性は155.7mg/dL、女性は167.9mg/dLとなり、女性では薬物療法をしていない人の平均と約65mg/dLの差が生じています。

 HbA1Cについては、調査対象すべての平均が5.3パーセント、薬物療法をしている人を除くと5.2パーセントで、これから薬物療法をしている人のHbA1Cの平均を求めると、7.6パーセントとなります。

 このほか、糖尿病の一因であるメタボリックシンドロームの資料室も参照してください。

●詳しくは、厚生労働省のホームページへ→トップページ記事掲載ページ

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