2002年08月01日
7mg/dL が血清尿酸値の正常上限、高尿酸血症の場合6mg/dL 以下を管理目標に 日本痛風・核酸代謝学会「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第1版」発行
カテゴリー: 高尿酸血症/痛風
日本痛風・核酸代謝学会は「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第1版」を発行し、高尿酸血症の定義や現時点における標準的な治療法をまとめました。血清尿酸値が7mg/dL を超えるものを、男性・女性問わず高尿酸血症と定義し、6mg/dL 以下に管理することが望ましいとしています。痛風発作や痛風結石なくても尿酸降下薬による治療をすめる基準としては、血清尿酸値が9mg/dL 以上の場合のほか、血清尿酸値が8mg/dL 以上で合併症(腎障害、高血圧、高脂血症、虚血性心疾患、糖尿病、肥満など)や家族歴がある場合をあげています。
このほか、高血圧がある場合は血圧を適正に管理していても高尿酸血症を治療しないと、脳や心臓の発作の危険を高める可能性があることや、糖尿病や糖尿病予備軍などの耐糖能異常を併発している場合はまず耐糖能異常(高血糖状態)を改善させて、それでも高尿酸血症が改善されなければその治療を進め、高尿酸血症だけの治療は避ける、といった注意点が示されています。