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糖尿病は介護者男性の通院者率で第3位 厚生労働省「平成19年 国民生活基礎調査の概況」より

カテゴリー: 糖尿病 患者数 その他の情報源

 厚生労働省発表の「平成19年 国民生活基礎調査の概況」のなかから、傷病で通院している人の状況をみると、通院者率(通院している患者数を人口1,000人あたりでみた割合)は333.6で、10人中3人以上は何かしらの傷病で通院していることがわかります。通院者率を男女別・傷病別にみると、男性の第2位に糖尿病が入っています(通院者率は40.5)。前回の調査(平成16年)では第3位(35.9)でしたので、糖尿病で通院している人の割合が増加していることわかります。ちなみに、第1位は男女ともに高血圧症で、通院者率は男性84.6、女性91.3です。男性の3位は歯の病気(38.9)、4位は腰痛症(37.6)、5位は眼の病気(32.2)でした。女性の2位は腰痛症(54.2)、3位は眼の病気(49.0)、4位は歯の病気(46.1)、5位は肩こり症(42.9)です。女性の場合、糖尿病は第5位までに入っていません。

 同じ調査のなかで、要介護者の介護が必要になった原因を調査した項目をみると、介護が必要になる原因のトップは脳血管疾患で全体の23.3パーセント、以下、認知症(14.0パーセント)、高齢による衰弱(13.6パーセント)、関節疾患(12.2パーセント)、骨折・転倒(9.3パーセント)、心疾患(心臓病)(4.3パーセント)、パーキンソン病(2.8パーセント)と続き、その次が糖尿病の2.7パーセントです。以降は脊髄損傷、呼吸器疾患、悪性新生物(がん)、視覚・聴覚障害などが続いています。なお、糖尿病は、介護が必要になる原因のトップである脳血管疾患の発症にも深く関係しています。

●詳しくは、厚生労働省のホームページへ→トップページ記事掲載ページ

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