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年末年始の海外旅行前や帰国後に活用を!東京都の感染症予防ガイド

キーワード: セルフケア 食生活

 年末年始、海外に渡航する人が増えることから、東京都では冊子『海外旅行者・帰国者のための感染症予防ガイド』を配布し、感染症に対する予防意識の向上をはかっている。同冊子を学校や職場などで配布したい、という希望があれば無料で送付も行っており、担当者はより多くの活用を呼び掛けている。

 海外に滞在中は、日本と異なる気候や衛生環境により、食べ物や水、また動物や昆虫を介して感染症にかかる人が多い。一方で感染症予防の正しい知識を持てば、感染のリスクは大幅に減らせるほか、万が一、かかった場合でも適切な措置を行えば症状の早期改善、また周囲への二次感染防止につながる。

 そのため、同冊子では、海外旅行前の準備から、旅行中、帰国後に注意すべき点を、それぞれ分かりやすく解説。準備の段階では、旅行先の感染症情報や予防接種可能な医療機関・相談先の情報入手に役立つサイトを列記し、QRコードを添えるなどして利用者の利便性にも配慮している。

 また注意すべき感染症の一覧では、感染症ごとに主な発生地域や潜伏期間、主な症状、予防方法について記載。帰国後に感染症が疑われる場合の受診の流れや、都内保健所一覧も掲載している。巻末には、帰国後2週間は自分の健康状態をチェックしよう、と呼び掛け、自分で記入できる体調管理シートがあるなど工夫がなされている。

担当者からのメッセージ

「海外渡航者が現地で麻しんや風しんなどに感染、発症をしたり、中東呼吸器症候群(MERS)の感染リスクを知らずに渡航先でラクダに接触、生乳摂取をする例が見られます。渡航先でどのような感染症が流行しているのかを知り、予防接種や渡航先で気をつける行動の確認、帰国後の健康管理を行うことが大切です。海外渡航者の増える時期に本ガイドを利用して啓発に役立てていただきたい。」と担当者は話している。

感染症予防ガイドの入手方法

 同冊子はA5版で全13ページ。都内のパスポートセンターや旅行代理店などで無償配布されているほか、東京都福祉保健局のホームページからも自由にダウンロードできる。冊子を職場などで配布したい場合は、希望冊数の送付にも応じる。請求先は、東京都感染症対策課危機管理担当(電話03-5320-4482)まで。

「海外旅行者・帰国者のための感染症予防ガイド」について(東京都福祉保健局)
[mhlab]

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