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肉の脂肪を摂り過ぎる心臓にダメージが 飽和脂肪酸が心筋を破壊

カテゴリー: 二少(少食・少酒) 心筋梗塞/狭心症

 肉に含まれる飽和脂肪酸は体に必要エネルギー源だが、摂り過ぎると心筋の細胞を破壊し、心臓にダメージを与えることが最近の研究で明らかになった。肉をよく食べる人は注意が必要だ。
飽和脂肪酸が心臓の健康に影響
 脂質は、三大栄養素(炭水化物・脂質・タンパク質)のひとつで、エネルギー効率が高く、ヒトが生きていくうえで欠かせない。

 脂質は、大きく飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられ、その性質は異なっている。一般的に「油」は、例えばオリーブ油、なたね油(キャノーラ油)など不飽和脂肪酸を多く含む植物油だ。

 それに対し「脂」は、バター、ラード、牛脂などの飽和脂肪酸を多く含む動物油。これらを摂り過ぎると、コレステロールや中性脂肪の上昇を招き、動脈硬化の原因になる。

 このように食事に含まれる飽和脂肪酸は、健康に影響を与えることは知られているが、心臓の健康に与える影響はいまだ不明な点が多い。

 カナダのモントリオール心臓研究所の研究チームは、マウスとラットの心筋細胞を培養し、脂肪酸の吸収、中性脂肪の合成、細胞内の脂質分布、小胞体ストレスなどについて調べた。

肉の脂肪酸が「小胞体ストレス」を引き起こす
 その結果、飽和脂肪酸のひとつである「パルミチン酸」が、小胞体ストレスと心筋細胞でアボトーシス(細胞死)を引き起こすことが明らかになった。

 細胞小器官のひとつである小胞体は、"タンパク質の加工工場"と呼ばれており、さまざまなタンパク質の合成に関わっている。小胞体の中に役割を終えて不要になったタンパク質や、異常なタンパク質が蓄積すると、機能障害を起こす。これが"小胞体ストレス"だ。

 細胞は、絶えず酸化ストレスなどの外的なストレスにさらされているだけでなく、小胞体ストレスなどの細胞内のストレスにもさらされている。体内では、小胞体ストレスによる細胞死が、糖尿病や神経変性疾患などさまざまな病気に関与していると考えられている。

 一方で、不飽和脂肪酸である「オレイン酸」には、細胞をダメージから守る働きがあることも分かった。オレイン酸はオリーブ油、キャノーラ油、ナッツ類などに含まれる。

 「パルミチン酸が心筋にもたらす悪影響は、オレイン酸を同時に投与することで阻害されるということが分かりました」と、モントリオール心臓研究所のタハ ハファー氏は述べている。

 「2型糖尿病は、心筋梗塞などの心血管疾患の主要な原因のひとつです。今回の研究は、不飽和脂肪酸などの脂質の代謝の一端を明らかにするもので、糖尿病患者の心臓のコンディションを向上させ、心血管疾患を防ぐための有力な手がかりになります」としている。

Oil or Fat?(モントリオール心臓研究所 2015年4月20日)

(TERA)

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