2011年09月05日
四季折々の地元食材を利用したヘルシー料理を募集 【長野】
カテゴリー: 二少(少食・少酒) 三多(多動・多休・多接) 健診・保健指導 抗加齢(アンチエイジング)
長野県佐久市は、地域の食材を使った健康食「ぴんころ御膳」のレシピの募集を開始した。
“長寿の町”の健康増進の秘訣
ぴんころ御膳「秋の御膳」
長野県は平均寿命が男性 全国1位、女性 全国5位で、65歳以上の受療率や老人医療費も低水準で推移している。県内でも佐久市は“長寿の町”として知られている。
市の健康づくり推進課によると、長寿の秘訣は「緑黄色野菜や肉類などを加え、土地の風土と産物を生かした食生活」にあるという。市内では米、大豆、ソバ・キビなどの雑穀、キャベツ、レタス、白菜、ホウレンソウなど緑黄色野菜が生産されている。
かつて自給自足が基本で、家では家畜を飼い、野山の幸を食事の糧にしてきた。地域の伝統食は、コイのうま煮、フナの甘露煮、川魚、豆腐や凍み豆腐などの大豆食品、鶏やヤギ、ウサギなどの肉類など。
以前は、田の畦で大豆を栽培する「畦豆」など、多くの家庭で大豆を作り加工していた。また、冬に乾燥する気候をいかし、秋の取り残しの野沢菜を竿にかけ凍結乾燥させた「かけ菜」や、千切りにした大根を寒風も「切干大根」なども郷土食となっている。
出典:佐久市資料
風土をいかし健康増進を啓発
市では生活習慣病予防と健康増進を目的に、「ぴんぴんころり」をテーマとした健康づくり運動「ぴんころ運動推進事業」を2008年4月に開始した。
事業のひとつとして、地域の食材を利用し、地域に伝わる調理法を取り入れた献立の開発を、長野県栄養士会佐久支部に委託して行い、「ぴんころ御膳」を制作した。
ぴんころ御膳は、「(1)1食当り600〜700kcal」、「(2)塩分1食3〜4gで薄味に」、「(3)佐久地域の旬の食材を取り入れる」を課題に、四季折々の地元食材を利用した懐かしい料理や、佐久で栽培されている野菜を組み入れ、「見て、食べて、おいしく、楽しい御膳」として作成。
市ではこのほど、ぴんころ御膳の新しいメニューを発掘するため料理コンテストに出品する作品を募集している。作品はオリジナルのもので、食材費用は1人1食500円以内、調理時間は2時間以内であることなどが必要事項となる。
個人またはグループでの応募が可能で、10月1日に佐久市保健センターで開かれる2次審査の会場で調理できることが参加条件。締め切りは9月9日(必着)。
「ぴんころ御膳」料理コンテストのお知らせ(佐久市)佐久市地産地消 マルシェ・佐久
(TERA)