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FMD低値は糖尿病発症の予測因子。ドックなどでは精密検査を

キーワード: 糖尿病 動脈硬化

 動脈硬化を最も初期の段階で発見できるとされるFMD検査。本人は「自分の血管はまだ健康」と思っていても、実際にFMD検査を受けると意外なほど結果が悪い割合が多いことも報告されている。また近年、FMD検査が糖尿病の早期発見につながることもわかってきた。人間ドックなどの検診における糖尿病関連検査は通常、空腹時採血により判定されるが、FMD値が低い場合、より詳しい検査などを受けたほうが良い可能性もある。
受診者へのアンケートでわかった予測と実測の乖離
       ――戸田中央病院総合健康管理センター
 このFMD検査を人間ドックのメニューに取り入れている戸田中央病院総合健康管理センターでは、受診者に対し、FMD検査前に自分の血管内皮機能を予測してもらい、それを測定後の実測値と比較するという、興味深い試みを行った。

 その結果、測定前に自分の測定値は「良い」または「境界域」と予測していた受診者の中にも、実測値が悪い人が少なくないことが示され、本人の"健康感"を過信すると動脈硬化の進行を見過ごしてしまう可能性が浮かび上がった(図1)。


FMD検査をきっかけに糖尿病の予防的介入
            ――JR仙台病院
 動脈硬化の早期発見のみでなく、糖尿病予防のための早期介入にもFMD検査が役立つことが近年わかったてきた。

 例えば、JR仙台病院では循環器系疾患のスクリーニングを目的とした「脳と血管ドック」を行っており、そのメニューにFMD検査を取り入れているが、受診者本人が自覚していない糖尿病や高血圧、脂質異常症を、FMD検査をきっかけに見出だすこともあるという(図2)。


FMD低値は糖尿病発症の予測因子
 ――健康な閉経後女性を対象とした前向き研究
 FMD低値が糖尿病発症の予測因子の一つであることは、海外からも報告されている。

 一例として図3は2005年の Diabetes Care 誌に掲載されたデータだが、閉経後の健康な女性を対象とした前向き研究で、FMDを三分位に分け平均3.9年追跡したもの。ベースライン時の糖代謝には差がなかったにもかかわらず、3.9年間における糖尿病発症頻度は、FMD低値群が高値群に比べ7.2倍有意に高く、血糖値やBMI、運動習慣など糖尿病発症に関わる因子で補正しても5.4倍有意に高かったと報告している。


人間ドックなどでFMD低値を指摘されたら、定期的な糖尿病の検査を
 一般的な検診や人間ドックにおける糖尿病の検査は、通常、他の血液検査と同時に行う都合上、糖の負荷がかかっていない空腹時に採血する。そのため、境界域の糖尿病や、糖尿病発症前から進行している可能性のある動脈硬化を十分に把握できない可能性が残る。

 FMD検査を取り入れている人間ドックを利用し仮にFMD値が低いと指摘されたのであれば、定期的な血糖値やHbA1c検査のほかに、からだに糖の負荷をかけて糖代謝を調べる「75gOGTT」などのより詳しい検査を受けたほうが健康管理にさらに役立つかもしれない。

    75gOGTT(Oral glucose tolerance test):
      75gのブドウ糖溶液を飲んだ後、血糖値を何度か測定し、その変化から、糖尿病の有無を正確に判定する検査。同時にインスリン値を測定することで、インスリン抵抗性の有無や程度も把握でき、間接的に動脈硬化の進みやすさを推し量ることができる。

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動脈硬化が早期にわかるFМD検査装置(糖尿病NET)
血管内皮機能、FМD検査のユネクス
一般向けサイト 動脈硬化の進展を知る「FМD検査.JP」

(mhlab)

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